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【後編】4年のセミリタイア生活を経て勤め人に復帰した「大学教授大家さん」

不動産投資-大家列伝/大学教授大家さん_画像

健美家不動産投資コラム


昨日の前編に続き、家賃収入が本業の収入を超えて一度はセミリタイアしたものの、4年後に再び、勤め人に戻り、現在は充実した日々を過ごしているという「 大学教授大家さん 」に登場いただきます。後編の今日は、セミリタイア生活を卒業した理由や、学歴と幸せの関係などを語っていただきました。


■ 「 週に1日 」の条件で4年ぶりに大学教授として働く

華子
セミリタイアをしたものの、自由をもてあますようになったというお話でした。その後、どうされたのでしょうか?

大学教授大家さん
僕はいったんセミリタイアをしたくらいですし、働いていないことが悪いとはまったく思いません。これはその人の考え方の問題だと思うんですが、自分の場合はまだ30歳代で独身だったこともあり、「 これでよかったのか 」と思うようになりました。

その後しばらくして今の大学から声がかかったので、「 週に1日 」という条件で引き受けました。勤め人として働くのは4年ぶりでしたが、今は毎日、いい感じで過ごしています。

華子
不動産投資を始めた頃の働き方と、いったんセミリタイアして復帰した今とでは何が違いますか?


大学教授大家さん
副収入があるため、気持ちに余裕があることが大きな違いです。以前、キツいと感じていた仕事も、週に1日だけになったら楽しめるようになりました。

人間関係の悩みもなくなりました。学者は多くが無口で、一部におしゃべり好きなタイプがいるのですが、僕は後者なので学生と話す機会が多いんです。以前勤めていた時はその様子を見て「 学生ともっと距離を置け 」など色々という人もいて、窮屈な思いをする事がありました。でも、今はまったく気になりません。

華子
人間関係の悩みがなくなったというのは、働く上で大きなプラスですね。


大学教授大家さん
確かにそうです。今は大学に行くのが楽しいんですよ。AKB48の追っかけも、ある程度社会とかかわりを持ちつつ、あいた時間で行くほうが夢中になれます。趣味三昧だと、なぜか空しい・・・。この経験から、人間って苦しいことがないと、楽しさを感じられないんだとわかりました。

だから、「 やりたいことがない 」という学生には、「 それでも、ニートじゃなくて、1回社会に出て勤めてみたら? 」と言っています。働いて社会との接点を持ってみて、初めて見えてくるものがあります。ただ、人生が仕事だけになってしまうのも問題なので、大切なのはバランスだと思います。

■ 2015年に専業大家として2棟、大学教授復帰後1棟を購入

華子
去年から、不動産をまた買い始めたそうですね。それは、復職した影響もあるのでしょうか。


大学教授大家さん
いえ、物件を買ったのは復職する前です。前に買った物件のローン返済が進み、担保価値が余ってきたので、物件を金融機関に持ち込んでみたところ、融資がつきました。

復職した後ですと、一事業者として金融機関がどう見るかわからなくなるので、専業の不動産投資家として融資がつくかという実験の意味もありました。

具体的には、2015年初めに、2DK×4戸の中古アパートを1,700万円で購入し、その翌月には、2DK×6戸で4,500万円の中古アパートを買いました。利回りは両方13%くらいで、共にフルローンです。

華子
2015年の購入の割には利回りが高いように思います。大学教授大家さんの住む地方では、そのくらいの物件はまだまだ見つかるのでしょうか。


大学教授大家さん
以前に比べて値上がりはしていますが、探せばいいものはあります。田舎なので、都会のお金持ちと競合しないからでしょう。ただ、僕は安さだけでなく、間取りの広さや駐車場があることなど、埋まる物件であることを優先しています。

この地方も10年前は礼金や敷金がもらえていましたが、今は無理。広告料も1カ月が必要になっていますので、考えずに買うと今後は苦労することになるはずです。幸い、僕はいい管理会社さんに恵まれて、高い入居率を保つことができています。

華子
不動産投資をやって一番よかったと感じるのはどんなことでしょう。


大学教授大家さん
金銭面もそうですが、不動産の仕事は色々な人と会ったり、物件を見に行ったりすることが刺激になりますし、健康にもいいように思います。大学院時代には7カ月間、一歩も外に出ずに論文を書き続けたことがありました。不動産は物件を見に行くなど、行動範囲が必然的に広がりますよね。

それと、不動産を持つことで、学者の世界とは違う世の中を広く知るきっかけにもなりました。余談ですが、勤め人をしているときは労働者なのに、大家として銀行に行くときは経営者というそのギャップに、密かに萌えています( 笑 )。

■ 社会的な地位や名声よりも「 自由 」であることが大切

華子
学歴があることが不動産投資に有利になったことはありますか?


大学教授大家さん
ひとついえるのは、学歴イコール幸せではないということです。これは実感しています。辞めてもまたどこかに勤められるとか、銀行から少なくとも変な人ではないと見てもらえるとか、有利な点があることは否定しません。しかし、それと幸せであるかは別の話です。

子どもを東大をはじめ一流と言われる大学に入れたい親御さんには、たとえば弁護士や医者になってほしいという人が多く、実際に友人の多くがそれらの職に就きました。しかし、彼らはお金はあるけれど自由と時間がない。プレッシャーも相当なものです。

華子
確かに、そうですね。


大学教授大家さん
幸せの形は人それぞれ。社会的な地位の高さに幸せを感じる人もいるのでしょうし、それもいいと思います。ただ、そのためにはたくさんのものを犠牲にする必要があります。

僕自身、友人たちを見ている中で、名声やお金を手にしたとしても、そこで得られる対価は果たして失ったものに見合うのだろうかと感じていました。

もちろん、たとえば官僚は国のため、弁護士は依頼者のため等といった強い使命感が、犠牲を上回れば、それは天職になると思います。しかし、そうでないなら、そこでのストレスはあまりにも過酷です。そして、僕は自分の幸せの基準を考えた時、まずは「 自由 」の占める位置が大きいと思いました。

華子
なるほど、自分の幸せの基準ですか。


大学教授大家さん
その点、不動産投資との出会いは幸運でした。他に収入源があることで、ひとつの職場に縛られないですむ、いざとなったら辞められるという選択肢を持てることは、学歴や職種に関係なく、意義のあることだと思います。逆に、そのような余裕があればこそ、本当に社会のためとか国のためとかいう職業や活動にも邁進できると思います。

華子
逆に、不動産投資をやらなければよかったと思ったことはありますか?


大学教授大家さん
空室が続いたり、売主からドタキャンをくらったりしたときは、つらかったですが、やらなければよかったとは思いません。強いていえば、年がら年中、いい物件がないか気になってしまう不動産中毒になってしまったことが、やや問題ですね( 笑 )。

■ 夢は面白いことをして150歳まで生きること

華子
賃貸経営でうまくいくための秘訣を教えてください。


大学教授大家さん
信頼できる不動産会社さんを見つけることです。最初の頃は、いい物件かどうか、自分では判断がつきにくいもの。そんなとき、お金を払ってでも、セカンドオピニオンとしてプロの意見をくれる味方がいると、心強いと思います。

それと、銀行は最初から融資が出やすいところに行くと、逆に後が続かなくなりがちなので、最初の頃は物件をきちんと評価してくれる固めの金融機関で借りることが大切ではないでしょうか。あとは、物件をたくさん見ながら経験を積んでいけば、ピカッと光る物件が見つかるようになると思います。

華子
これからの目標を教えてください。


大学教授大家さん
去年の秋に1DK×22戸の中古鉄骨マンションを5,500万円で買い、まだ空きがあるので、これを満室にしたいです。少し先の話ですと、20棟200部屋くらいまで規模を拡大したい。

あとは、いつか温泉つきの別荘や、農業ができる物件を持ちたいです。実家が神社なので、資格をとって、将来は自分で地鎮祭をやるのもいいなと思っています。

不動産以外では、自分の専門の仕事・分野で世の中に貢献したいと思っています。それと、本気で150歳まで生きたいと思っています。実は、不動産投資を始めたのは、経済的なことを心配せずに150歳まで生きていくためでもあるんですよ。

華子
たくさん目標がありますね。150歳まで生きたいというのはユニークです。


大学教授大家さん
僕の座右の銘は、高杉晋作のいった「 面白きこともなき世を面白く 」。生まれてきたからには面白く生きたいので、150歳まで健康に生きて、色々なことをやってみたいんです。定年で退職して、その後やることがないという人生は望みません。

あとひとつ、付け加えていいですか。銀行や不動産会社から、後継者が欲しいといわれているので、できれば結婚したいと考えています。お嫁さん募集中ですので、もしいい方がいれば、健美家さんのお問い合わせフォームから連絡をください( 笑 )。


華子の編集後記
優秀な頭脳を生かしつつ、自分の心に忠実に生きる姿勢は清清しいほど。セミリタイア後は「 余裕 」があるため仕事のストレスがなくなったこと、学歴と幸せの関係など、体験した人にしかわからないお話がとても興味深かったです。大学教授大家さんなら150歳まで生きるという夢も叶えてしまうような気がしました。大学教授大家さん、ありがとうございました。

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プロフィール

■ 大学教授大家さん

kinosita

不動産投資家
西日本の某大学教授
地方都市で母親と二人暮らし

■ 経歴

□197×年
誕生
□198×年
東京大学×学部入学

□200×年
東京大学大学院××研究科博士課程修了

□2005年
大学の教授となる

□2006年
中古RCマンション(3DK×8戸)を購入
5000万円、利回り11%

□2007年
中古鉄骨マンション(2LDK×8戸)を購入
5000万円、利回り10.5%

□2008年
中古鉄骨マンション(3LDK×4戸)を購入
3000万円、利回り12%

□2009年
中古RCマンション(3DK×24戸)を購入
1億円、利回り13%

□2011年
セミリタイア(この時点での家賃年収は約2600万円)

□2015年初め
中古木造アパート(2DK×4戸)を購入
1700万円、利回り13%

□2015年初め
中古木造アパート(2DK×6戸)を購入
4500万円、利回り13%

□2015年春
西日本にある某大学の教授として復職

□2015年秋
中古鉄骨マンション(1DK×22戸)を購入
5500万円、利回り16%

□2016年
合計7棟78室
家賃年収4,300万円、ローン返済後のCFは約2,000万円

■ 不動産で起こった3つの奇跡

1、オーバーローンが決定した日に売主が物件を他人に売ってドタキャンされた。その日のうちに、ドタキャンされた物件より遙かにいい巨大物件の話が来て、物件差し替えでオーバーローンが出た。この運命の物件のおかげでセミリタイアでき、今に至るまで主力で大活躍中。

2、別の用事で外出した時、突如、前に紹介されてのんびり手続きを進めていた物件を再度見に行かなければならない気がして、用事をキャンセルして見に行ったところ、偶然、別の競合者と不動産屋がいた。

その物件は、子供の頃に遊んでいた空き地に建っていた物件だったため、土地勘があって、競合者に気付かれずに接近でき、競合者がその日の何時頃にいくらで買い付けを入れるか聞き取ることができた。

大急ぎで物件を紹介してくれた不動産屋に行き、速攻で契約書を作成、手付を入れてハナ差で物件を抑えて買えた。

3、子供の頃、家族ぐるみで付き合っていたハウスメーカー従業員の人と音信不通になって20年。

ある日、銀行の担当との雑談中、「この不動産屋にも顔を出してみたらどうですか」と言うので行ってみたら、その社長がその人、つまり、ハウスメーカーを退職後、不動産屋を立ち上げており、20年ぶりに再会した。

そして、しばらく経って、その人からの紹介で「1」の運命の物件を買った。

追記:上記の他にも奇跡的な話はありますが、すべては偶然ではなく必然としか考えられません。うまくいくときは不思議な力が働くと思います。

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