今回の大家列伝に登場いただくのは、福岡の2代目大家・小場三代さんです。激戦区といわれる福岡の市街地にある小場さんの所有物件は約150戸。現在の入居率は95%程度ですが、一時は入居率50%を切る物件が出るなど、相当な苦労をされたといいます。福岡の賃貸市場の現状、空室を埋めるために実践したこと等をお聞きしました。
■ 「 満室本 」の内容を全部ためしても効果ナシ
華子
こんにちは。自己紹介をお願いします。
小場三代さん
福岡市内で80代の母と二人で賃貸業をしています。所有物件は約150戸で、毎月のキャッシュフローは200万~300万円くらいです。物件は福岡市中心部の駅またはバス停から徒歩10分以内で、利回り10%以上の単身者向けのものが中心。新築で買ったものも中古で買ったものもあります。
華子
福岡の賃貸事情はいかがですか?
小場三代さん
一言でいうと、とても厳しいですね。福岡は都会というイメージがあるかもしれませんが、市街でも2万円を切るワンルームがゴロゴロあります。全国でもこんな状態は前例がないのではないでしょうか。昭和35年から大家業を続けている母も「 まさかこんな時代が来るとは 」と驚いて...
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