前編に続き、仙台を中心に8棟64室の賃貸物件を所有する菅原貴博さんにお話をうかがいます。復興バブルが続く仙台で今、物件を買っている人たちについて、これから不動産投資を始める人への注意点など、震災前の仙台を知っている菅原さんならではの冷静な視点に注目です。
■ 震災直後の安くなった物件を買いに来た投資家
華子
震災前に比べて、仙台では物件が不足し、賃料も上がっているそうですね。
菅原貴博さん
そうです。その中で物件を買っているのは、建設業で儲かり過ぎてしまい、税金対策として銀行から不動産の購入をすすめられたという経営者が多いようです。彼らは償却資産が欲しくて買っているので、利回りなどは気にしません。もちろん、不動産投資家で買っている人たちもいます。私個人は、ストライクゾーンに入る物件がないので買っていません。
華子
震災直後は、かなり利回りの高い東北の物件が市場に出ていましたが、ご存じでしたか?
菅原貴博さん
そういう話を後から聞きましたが、地元の人間はそれどころではなかったですから・・・。人から聞いた話ですが、阪神大震災直後の値下がりと、その後の戻りを見ていたファンドや企業、投資家さんが、けっこ...
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