• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

妻が退職金70万円を30年で100倍に増やした方法。誰でも1億円を作ることはできる。

極東の船長さん_画像 極東の船長さん 第102話 著者のプロフィールを見る

2020/8/26 掲載

オイラの妻も個人として、不動産賃貸業を平成19年から行っています。まだ勤め人だったオイラの家庭内所得分散として、また、青色申告控除65万を夫婦ともどもで受ける為の手段としてメリットがあると始めました。

青色申告控除は夫婦合算で年間130万円。平成19年から現在まで13年間続けていますから、合計すると1,690万も控除を受けています。

また、「 小規模企業共済 」も一人毎月上限の7万円かけてきましたので、二人で年間168万の所得控除になります。こちらも13年合計では2,184万円になります。

参照:小規模企業共済

青色申告控除と小規模企業共済合わせると、13年間で3,874万が所得から控除されたことになります。

今回はその妻の30年間の資産構築の話を書いてみたいと思います。オイラが常々、「 複利と時間をかけて投資をしましょう 」と言っていることの具体例として、参考になるはずです。

■ 妻の退職金70万円をどう運用したか

さて、コラムの本題です。妻は結婚してから現在まで専業主婦でしたが、結婚する際に退職金70万円を受け取りました。そして、オイラがアドバイスをした結果、30年超で妻の個人資産は預貯金が5,000万円までなりました。

それにプラスして、こつこつと毎月7万円積み立てた小規模事業共済の積立金が1,000万になっています。その他の保険などを合計すると、金融資産はおよそ7,000万円。30年間でなんと100倍にまで膨らみました。

最初に買った1棟目は今年に入って売却しましたが、現在も妻は1棟6室のアパートオーナーです。このアパートは3年前に土地を自己資金900万で購入し、建物を5千万で建築した2LDK×6戸の小ぶりなアパートです。

借入金5千万で毎月42万の収入があり、銀行返済は19万なので年間200万前後の税引き前余剰金を生み出してくれています。

30年の間には多少追加で投入した資金もありますが、オイラのアドバイスに沿って妻が投資を続けた結果、小さかった雪だるまは大きく成長しました。30年の時間をかけたことによってつくった資産です。

話を30年前に戻すと、妻と結婚した平成元年頃は郵貯の定額預金は複利で7%前後もありました( 7%を複利で運用すると10年で約2倍 )。ですから、70万円を預けて平成10年に満期で受け取ると140万になりました。

それを当時、外国人に開放されたばかりの上海B株7銘柄程度に20万程度に分けて分散投資をしました。当時は中国の国内インフラ系の株の人気があり、それでも1銘柄が20万前後で購入できた時代でした。

所有途中は上げ下げが激しかったものの、購入や売却コストが高かったのも幸いして、ひたすら見ないで放置プレイをしていたら10年で10倍以上になった銘柄がありました。

平成19年に売却した際には合計で1,000万程度になっていました。それを自己資金に、隣町で売りに出た築3年のRC物件を購入したのが妻の賃貸業の始まりでした。

■ 不動産投資を始めて資金はさらに増えた

築3年で売り出し時には8%で広告に出ていたものを、「 利回り10%にしてくれるならば購入できる 」と交渉すると、売主先方の事情があり、売り急ぎだったために値下げ交渉に応じてもらえました。

広めの1LDKが12戸で全戸分の駐車場付き、平均家賃が購入時は6,3万円あり、月収は74万でした。購入価格9,000万円の物件に自己資金1,000万余りを投下して25年でローンを組みました。

購入当初は月額25万ほどの税引き前余剰金がありましたから、その中から月額7万の小規模企業共済を支払った残りを、税金の支払いと貯蓄などに回しました。

今年、この物件を売却したのですが、ローン残債もかなり減っていたので3,000万ほどの資金が残りました。( 来年は分離課税20%の支払いが700万くらい発生するため、現在ある資金は来年3月には目減りしますが… )

妻は今まで3棟しか購入していませんが、5年前には妻が所有する物件を某放送局で使用したいと懇願され、短期譲渡で売却したこともありました。

その物件は5年前に、天下の日銀社宅を公売で入札購入したものです。価格は1,000万円でした。築35年以上と古く、長く使われていない建物でしたので、悩みながら1,500万円をかけてリフォームしていたところ、オファーを受けたのです。

最終的に、原価2,500万で仕上げたものを3,500万で売却しました。この時は売却益1,000万に対して短期譲渡税400万程度を支払いました。長くやっていると色々なことがあります。

7,000万円に増えたこのお金を妻は一生使わないかもしれませんが、人生の選択肢を広げるためには必要なお金だとオイラは考えでいます。

■ 時間をかければ誰でも1億円を作れる

今、オイラが経験してきたことを振り返り、精査すると、30年間あれば誰でも1億円つくることは造作ないと断言できます。

問題は最初に作ったプランを継続できなくなることです。30年かけて進めるはずだったプランを短縮して10年、時には5年で結果を出そうとして、人は失敗します。( オイラ自身のことも含んでいます )。

情熱は才能。継続は力。もし20代から投資を始めて50代半ばで1億の資金を作ろうと思ったら、途中でブレてしまってはダメなのです。


無料会員登録

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

プロフィール

極東の船長さん

極東の船長さんきょくとうのせんちょう

北海道の東の町出身、現在は札幌在住
専業大家

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • □1958年、北海道生まれ
    高校卒業後、家業である漁業を継ぎ乗船、24歳から船長になる

    □1993年(35才)
    船の転覆を機に陸の仕事に就く。
    収入が激減し、投資の勉強を開始。

    □1995年(37才)
    1棟目、札幌市内の中古APを購入(1DK×8戸、築5年)⇒売却

    □1998年(40才)
    2棟目、札幌市内の中古APを購入(1K×14戸、築10年)⇒売却

    □2004年(46才)
    3棟目、新築APを札幌市内に建てる(1DK×15戸、土地から取得して新築)⇒売却

    □2005年(47才)
    4棟目、苫小牧市内の中古APを購入(1DK×10戸、築7年)⇒売却
    5棟目、苫小牧市内の中古APを購入(1K2戸×2DK×4戸、築10年)⇒売却

    □2006年(48才)
    6棟目、札幌市内に新築APを建てる(1LDK×8室、新築)

    □2007年(49才)
    7棟目、道東某市内に中古APを購入(1DK×12室、築3年)

    □2007年(49才)
    8棟目、道東某市内に中古APを購入(1DK×20室、築4年)

    他にも都内区分、中国区分、苫小牧の中古AP等、様々な物件の売買を続けながら、徐々に規模を拡大。
    個人で借入3億を目の前にして拡大の壁に当たる

    □2010~2021年(51~62才)
    札幌に法人設立し個人物件をほぼ売却し法人として規模拡大

    □2022年(63才)
    所有物件
    木造AP10棟
    低層RCマンション22棟
    高層 RCマンション 4棟
    合計39棟836室

    □2023年9月(65才)
    総投資額130億超
    借入残100億 家賃9.5億 税引前CF3億 元利返済4.7億

    売却済み21棟352室
    売却益10億

閉じる

ページの
トップへ