前回は業者出身のプーさんならではの感覚的なお話も出て興味深い回でした。今回は2児のパパによるお二人の、人生の優先順位のお話からトークが始まります。お二人の倹約トークも必読です!
■ 人生の優先順位、家族が一番大事!
横浜ショーンさん
私、プーさんとお会いしてから人生の優先順位というものについて、大変深く考えるようになりました。
大家のプーさん
常々言っているんですが、人生で家族が一番大事ということですね。その次は周りの仲間、投資家仲間だったりとか、純粋な友達だったりとかが二番手にきているかな。その次に仕事ですね。昔から考えるとだいぶ優先順位が下がりましたけども。
仕事でも人間関係があって、好きな方がいらっしゃるんで。そういう意味では仕事でできた人間関係が友達や仲間と同じくらいに来るかもしれません。ショーンさんの順位はいかがですか?
横浜ショーンさん
人生の優先順位、深いテーマですよね。もちろん家族が大事です。ただプーさんと私とはステージが違うのかなと。
プーさんはある程度やりきった上での家族、という感じだと思うんですが、私の場合は会社員で鬱々とドケチをして過ごしてきた部分がありました。ですから自分の力でどこまでやれるのかな、という部分を模索しているというのはありますね。自分の挑戦というのも今後大事にしていきたいです。
大家のプーさん
仲間についてはどうですか?
横浜ショーンさん
私も仲間を大事にしていきたいと思っています。横浜ショーンのアカウントを作ってからいろんな方と知り合えました。実はもともとはアカウントがない状態でプーさんと知り合って、その後にTwitteを始めたんです。
とくに同じ経済的自由に向かってがんばっている人たちと知り合って、10年後にはみんなまたステージが変わっているかな、というのを考えると、すごく大事にしていきたいなと思います。だからネットもすごく良いツールだと思っています。
■ 子供には自分がいつ死んでもいいように大家業を伝えたい
横浜ショーンさん
ところでお子さんには不動産を継がせるおつもりですか?
大家のプーさん
女の子が2人いますが、妻を見ていて女性の人生を考えたときに、もし出産をするとなると途中でキャリアが途切れてしまう瞬間があるのかなと思います。そういう意味で娘達には大家業のやり方を伝えたいですね。どう判断するかは彼女たちに任せますが、一応、継いでもらえるような準備はしています。
私はいま仲間に教えることをやっていて、アーカイブを撮りためています。これは自分がいつ死んでもいいように、アセットだけを引き継ぐのではなくて、言葉や経験の面でも引き継いでもらいたいという気持ちもあるんです。
もし娘達がやりたくないなら、売却することになると思います。そのときは法人ごと売却できるように、商品としてどう見えるか、そこを意識して期を重ねています。
横浜ショーンさん
もし今後、男の子が生まれたらどうします?
大家のプーさん
男の子…。男子なら一回死ぬ思いで頑張る経験をしてもらいたいので、放っておいて何も渡さないつもりです(笑)。でも不動産について聞かれたら、それはそれでうれしいですから、知っていることを伝えていきたいですね。
横浜ショーンさん
良い教育ですね! うちは上が娘で下が息子なんです。僕は自分がやっている不動産で最低限困らせないようにしたいです。仕入れとかで電話していると、相続された方が「 こんなの残されても困っちゃう 」とか言うことがあるじゃないですか。そういう風にはならないようにと思っています。
そのためには不動産を理解してもらう必要があるので、一緒にアパートに連れて行くこともあります。あんまり残すのもよくないかなと思うこともありますが、基本は有価証券も含めてちゃんと引き継げるように考えてやっていくつもりです。
アパートのお掃除を手伝ったり、物件のご近所さんと触れ合ったりしています
■ いかに自己資金を早く貯めるか。蓄財とリタイヤ後がドケチのポイント
大家のプーさん
ところでショーンさんといえば倹約家というイメージがあります。倹約で投資の種銭を作られたんですよね。
横浜ショーンさん
倹約というか…ドケチなんですよね(笑)。ドケチにもいくつかフェーズがあると思うんです。まず蓄財の時って、いかに自己資金を早く貯めるかが大事だと思います。1円でもいいから削って、それをビジネスなり不動産なりに投資していくのが、すごく大事です。
そして、生活費が低いとそれだけリスクヘッジになります。これを一回上げてしまうとなかなか落としにくい。FIREの4%ルールじゃないですが、生活費が低ければ低いほど、将来の安全性が増すと思います。
ドケチのポイントはこの蓄財時と、あといかにリタイヤ後のリスクを減らすかだと思います。でも、プーさんもなかなかですよね(笑)。安いスマホを持っていたりとか、すごいなと(笑)
大家のプーさん
いやいや、ショーンさんにはかないませんよ〜! 私、お寿司屋さんチェーンの10%引きのチケットを持ち歩いてるくらいしかないですよ(笑)。あと冷凍の牛めしの具を楽天セールの時に買うくらいです。一人前が実質150円くらいで買えることがあって、ものすごくお得なんです。
横浜ショーンさん
それ、プーさんに教えてもらってから私もめちゃめちゃ愛用しています(笑)。ただ、買うと冷凍庫がパンパンになるので、いつも妻の様子を伺いながら注文しています。30食くらい入っていますからね。
大家のプーさん
さきほどの安いスマホの話ですが、僕は20,000円くらいで買えるSIMフリーの携帯を使っています。月額料金もタダだったりとか、家のネット回線も1年間無料だったりするんです。ちょっと調べるだけで、お金がかからない方法ってありますからね。
■ 帰省は青春18きっぷで。ドケチとコストパフォーマンス
大家のプーさん
節約で大事なのはコストパフォーマンスだと思います。そのものに投資の価値があるのかどうか。最低限この機能があればいいと割り切れるか。それ以上の機能があっても使わなければ、無駄じゃないですか。
横浜ショーンさん
プーさんのすごいところは、あくまでコストパフォーマンスの観点から、自分の時間をいくら投下して、いくらリターンがあるかとか、考え方が徹底しているところです。
私の場合、会社員に縛られていたというか、「 収入は限られている 」という先入観の上で10年くらいやっていたんですよね。今思えばもっと副業や起業、独立など、いろいろやりようはあったと思うんですが。そして、収入が限られていると、どれだけ絞るかの方向に進むんです。
たとえば私の実家は西日本にあるんですが、ずっと青春18きっぷを使って帰省していました。青春18きっぷって5枚で12,000円くらいなんですよね。1回2,400円で帰れる計算です。
横浜から実家まで帰ると新幹線で15,000円以上するんですよ。それを2,400円で帰ると往復でいくら得した、みたいなことを、子供が生まれるまでやっていました。これって何の役に立ったんでしょうね(笑)。
大家のプーさん
コストがあっているかといえば、あっていないかもしれないですが、収入が限られている人だったら、その方向でいろいろやることも大事かもしれないですね。私も驚かれることがありますが、ショーンさんの節約レベルは本当に感心するほどですからね。
横浜ショーンさん
不動産投資界のドケチキャラ枠が空いていたら、そこを狙っていきたいですね(笑)。自己資金をいかに早く貯めるかは、ちょっと調べるといろいろ出てきます。固定費はやっぱり、ずっと効いてくるじゃないですか。このへんは敏感になるに越したことはないのかなと思います。
大家のプーさん
いやー、勉強になるなあ(笑)
編集後記
お二人とも家族を大切にされていることが伝わる対談でした。そしてショーンさんの倹約(ドケチ・笑)の才能の一端が垣間見られるくだりもありました。次回はさらなる倹約のお話も飛び出し、FIREについて総括していただく最終回となります。お楽しみに!(取材担当:T)