今回の対談のテーマは、投資家なら誰もが気になる融資動向。登場いただくのは、元金融機関勤務で現在は不動産投資家である岡元公夫さんと川村龍平さんのお二人です。
過去には金融機関の内側から不動産投資業界を見続け、現在も銀行マンたちとの交流から最新の情報を得ているというお二人は、昨今の状況の変化をどう見るのか? 全4回の初回です。

「 頭金が3割必要 」になっても、以前の状態に戻るだけ
岡元公夫さん
このところ、不動産投資をとりまく環境に変化が見られます。昨年より融資が引き締め傾向にあるといわれ、健美家の調査では、下がり続けていた利回りが4月に入って上昇に転じたそうです。川村さんは、この動向が不動産投資家にどんな影響を与えると考えますか?
川村龍平さん
最近までフルローンを出していた銀行のバンカーが、「 今後は頭金3割が必要になる 」と話していました。ただ、環境に変化がみられるといっても、何かが後退するわけではなくて、融資がじゃぶじゃぶだった時代から、以前の状態に戻ると捉えるのが正確だと思います。
下がっていたハードルが元に戻ると、入る人が減るだけでなく、出口がなくなるため、退場する人も増えます。これから何...
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