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資産100億の人たちが嘆く『事業継承』の難しさ。

大家対談/赤井誠×極東船長さん_画像


札幌を中心に物件を増やし、投資総額30億円を超える極東船長さんと赤井誠さんの対談の最終回です。今回のテーマは、「 事業継承 」。「 自分が死んだら物件はどうする? 」「 2代目はバカ息子になる? 」など、気になる話題に切り込みます。その他、「 これから不動産投資を始めるなら 」、「 不動産投資でうまくいく人と、いかない人の特徴 」など、辛口のトークはまだまだ続きます。


■ 資産100億の人たちの悩みは「 事業継承がうまくいかない 」こと


船長は不動産が本当に好きなんですね。


女房も俺が好きなことをやってイキイキしているのがいいって言ってくれる。俺は自分にもし何かあっても、すぐに残債以上で売れるものしか残していないという自負があるんだけど、それは、そんな家族に苦労させたくないからさ。

女房には、もし、俺が死んだら、チョビー( 編集部注・スーパーカー大家さんこと佐藤元春さんのニックネーム )に売ってもらえ、と伝えてあるよ。


※スーパーカー大家さんについてはこちらを参照ください。
ゼロから家賃5億円! スーパーカーを愛する佐藤元春さん



船長は、チョビーさんだけでなく、たくさんの後輩を育てて、彼らから師匠として仰がれているから、そういうときも心強いよね。


幸か不幸か、日本でも僻地に住んでいて、ようやくステージを上がってこられた。もともと子供たちのために始めた不動産だし、この先のことは常に考えている。50才を過ぎたら、事業継承のことを考えるのは、不動産を持っている人間の責任だと思っているよ。

うちは3人とも女の子だから、伴侶に譲ることになるのかもしれない。でも、伴侶が欲を出しすぎるのも困る。よく、婿ではなく他人に売る人がいるけれど、その方がいいのかもと考えたりもする。まあ、運営能力が高い人にもらってもらうのが一番いいんだろうけど。



僕は自分の血縁で引き継ぐ人がいなければ、潰してしまうつもり。他人を入れて何かやろうとは思わない。


そこは難しいところだね。ここだけの話、北海道の資産家さんの息子たちはみんな、バカ息子だって聞くよ。100億の資産を持っている人たちの悩みは同じ。事業継承がうまくいかないこと。これは自分も含めて言うんだけど、2代目の半分はバカ息子だと思う。


自分の子はお金で苦労させたくないと思ってきた。でも、甘やかしたらバカ息子になるという葛藤がある。今、息子は欲があんまりなくて、特にやりたいことがないって言うんだよ。そんな息子をきちんと自立させるのが、今の自分の仕事だって思っている。

去年、アジアを旅したとき、自分の息子も、1時間300円で観光客の足をマッサージしてくれるフィリピンの女性も、同じ時代に生きているんだなと思った。どこに生まれたかで人生が変わる。息子はせっかく恵まれた環境に生まれたんだから、人生を楽しんで欲しい。


■ 文句ばかり言っているヤツはお金があっても幸せになれない


息子さん、船に乗ってみるか? 一発でシャキッとするよ( 笑 )。でも、本当にこんなに恵まれているのに、愚痴なんて言っていたらもったいない。サラリーマン大家でも、会社の文句を言ったり、社長を見返してやりたいなんて言うヤツがいる。俺は給料を払う側だったから、毎月、決まった額を支払うことの大変さをよくわかっているつもりさ。

文句ばかり言って、自分が世界の中では恵まれていることをわからないヤツは、お金があったって幸せになんてなれないよ。心が歪んでいるんだから。そんなヒマがあるなら、何かに挑戦してみたらいい。俺は48才から空手を始めて3年で黒帯になったし、52才からフルマラソンを始めた。いくつになっても、チャレンジは楽しいもんだよ。



張り切りすぎると、心臓をやられるよ( 笑 )。ところで、船長が今から、不動産投資を始めるとしたら、どんな手法を選びますか?


皆ができないことを、身につける。クセのある物件を再生できるスキルを磨くとか、セルフリフォームに特化するとか、絶対に人に負けないという土俵を作れるように努力する。サラリーマンで属性がよい人は、融資について研究するのもいいと思う。

誰にも負けない何かがあれば、負けない相撲ができる。その努力から逃げる人が多いけど、そこでたくさん経験を積んで、小さな失敗を繰り返した人が勝つのさ。実際、今うまくいっている人だって、ものすごい努力をした人か、得意分野を持っている人だろう。

本を読んだりして、勉強するのは当たり前。古い本だけど、『 金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人 』という本を読むと、プロに負けない得意分野があることが、強みになることがよくわかるよ。



その本は僕もすごく勉強になった。著者の藤田憲一さんは若くして亡くなったけど、今でも本に書いてあったことは忘れていません。他に、不動産投資で成功する人の特徴は何でしょうね。


ひとついえるのは、お金の問題じゃないってこと。自己資金5,000万円でも、ずっと買えない人もいるし、500万円しかなくても、5棟買える人もいる。自己資金は多い方がいいと思われがちだけど、大金を持っている人は、減らしたくなくて保守的になるんだよね。

それより、思い切って始められる行動力の方が大切。欲しい物件と買える物件は違う。だから、まずは買えるところから始めるしかないんだよ。それと、俺の周りで買い進めている人は、性格が素直。うまく行ってる人の言葉をストレートに受け入れて、実行できるからだと思う。



■ マイナスを知らない人は、プラスのよさも味わえない


同感です。それと、自分の基準でお金を捉えることが大切ですよ。お金が欲しいという人に、「 じゃあ、いくらあれば十分なの? 500万円? 1000万円? 1億円? 」というと答えられないことが多い。お金の価値観って、人によって違う。それを考えることをしないで、「 たくさんのお金 」を追い求めたって、きりがないですよ。


年収500万円で幸せな人もいれば、2,000万円で不幸な人もいる。サラリーマンは不幸、不動産投資でセミリタイヤしたら幸せ、というのも違う。まずは、今、あるもので幸せを感じられる自分になること。その上で、次の幸せを目指せば、きっとうまくいくよ。


確かに、性格とか、その人の生き方を見ていると、不動産投資で成功できるかどうか、予測できます。ロバート・キヨサキが成功のコツとして、「 充足の先送りができること 」と言っている。若くから始めた人の一番の敵は、「 早くラクをしたい 」という感情かもしれない。


あと、苦労を恐れるな、ということかな。漁師時代、限界まで体を使ってから入る温泉は天国だった。今は高価な温泉旅館に泊まれるけど、そのときのような感動はないんだよね。マイナスを知らない人は、プラスのよさも味わえない、ということだと思う。


僕も、人生にはショートカットはないと思っています。最短最速を求めれば、その分、必ずリスクが高まる。自分の血となり、肉となるのは、たくさんの経験。それがあってこそ、人生の終盤で花を咲かせられるんだと思う。


話が飛ぶけど、俺は200人とか300人とか、たくさんの人が来てくれる葬式より、10人が心から涙を流してくれるような葬式がいいなと思う。そういう友達がいるって幸せだよな。それが生きる意味だと思っている。


同感です。あと、僕は先駆者には自分が知ったことを伝えていく義務があると思う。だから、これからも、情報を発信していきたい。そして、自分の経験を参考にしてくれた人が、それを自分の子にフィードバックしてくれたら嬉しいですね。


ああ。二人とも出会った頃に比べたら大きいお金が入るようになったけど、これで上がり、ということはない。これからも面白い仕事をしていきたいし、事業継承の準備もある。お互い、がんばっていこう。これからも、よろしく。



編集後記
普通のサラリーマンが不動産投資をできるようになって、10数年。事業継承の問題は、これから多くの投資家の課題となってくるでしょう。そんな中、先駆者であるお二人の言葉には、重みと説得力がありました。これでお二人の対談連載は終わりです。多くの大家さんから尊敬を集める人間性、そして膨大な知識とスキルを武器に、まだまだ進化中のお二人。また数年後、同じテーマで話し合っていただきたいと思います。

○ 全6回のテーマ
第1回、【 20年で30億円投資した極東船長の紆余曲折 】
第2回、【 大きく資産を増やす王道と新築RCに辿りついた理由 】
第3回、【 金利リスクを甘くみる危険性と海外投資での失敗 】
第4回、【 月100万円のCFでリタイヤできると思っている人 】
第5回、【 お金より大切なもの。不動産投資のゴールとは何か?】
最終回、【 資産100億の人たちが嘆く「事業継承」の難しさ 】


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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 極東船長さん(きょくとうせんちょう)

極東船長さん

船長のブログ
極東船長の子供たちに伝えたいこと徒然

北海道の東の町在住
10棟229室の大家

□ 経歴

1958年、北海道生まれ

高校卒業後、家業である漁業を継ぎ乗船、24歳から船長になる

1993年(35才)
船の転覆を機に陸の仕事に就く。
収入が激減し、投資の勉強を開始。

1995年(37才)
札幌市内に1棟目の中古APを購入。

1998年(40才)
札幌市内に2棟目の中古APを購入。

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他にも都内区分、中国区分、苫小牧の中古AP、新築AP等、様々な物件の売買を続けながら、徐々に規模を拡大。
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2009〜2014年(51〜56才)
札幌市中央区にRCマンション7棟を新築(内2棟売却済)

2015年(57才)
所有物件は個人と法人合わせて10棟229室

家賃年収は3億弱、諸経費控除後の税引き前CFは1億弱、税引き後CFで6千万円

■ 赤井誠さん(あかいまこと)

赤井誠
赤井誠さんのブログ

196X年 横浜生まれ
10棟65室、駐車場30台の大家

北海道大学大学院卒業後、某電機メーカーに就職。
2013年に退社し専業大家となる。

□ 所有物件一覧

2005年
福岡市アパート
1DK×10戸
2008年売却済み

2006年
仙台市アパート 利回り17%
1K+ロフト×10戸
2012年売却済み

横浜市マンション 利回り11%
1K×23戸
2014年売却済み

2008年
横浜市アパート 利回り11%
1K+ロフト×6戸

横浜市アパート 利回り11%
1K+ロフト×8戸

2009年
横浜市戸建て 利回り15%
4SLDK+サンルーム

2010年
横浜市アパート 利回り13%
1K×8戸

2010年
横浜市アパート 利回り20%
1K×4戸

2011年
横浜市マンション 利回り15% 
1K×10戸,1LDK×1戸

2011年
横浜市マンション 利回り15%
店舗,1LDK

2012年
杉並区区分マンション 利回り16%

2012年
柏市アパート 利回り20%
1K+ロフト×10戸
2013年売却済み

2013年
藤沢市パーキング 利回り25%
30台

2013年
横浜市戸建て 利回り14%
1LDK

2015年
10棟65室(常に変動アリ)

家賃年収約6,000万円くらい。税引き後の手残りは3,000万円強

さらに詳しいプロフィール
幼少期から現在までほか


□ 赤井さんの本

赤井誠
ゼロからの不動産投資(すばる舎)

赤井さん2冊目
本気ではじめる不動産投資(すばる舎)

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