来るか？日本国債市場の混乱と長期金利の急騰

お陰様でセミリタイヤ後の６度目の決算を無事終えました。法人名義と個人名義を使い分けていますが、年に一度は合算して、年間の総合収支バランスを確認します。目標は「 ちょっと黒字 」です。だいたい、予定通りで落ち着きそうです。

今年度も昨年度に続き、アベノミクスをメインエンジンとした日本復活相場を想定しており、不動産・日本株中心の投資になりそうですが、今後を見通した時に一つだけ大きな懸念事項があります。

日本国債市場の混乱、つまり長期金利の急騰です。

今回は、私が１５年携わってきたこの日本国債市場について整理しながら、問題点と今後想定されるリスクについて触れておきたいと思います。（ 珍しく固い話になります・笑 ）。

１９９５年１１月、当時の武村大蔵大臣が「 財政危機宣言 」を行いました。当時、日本国債市場の最前線にいたのでその頃の状況はよく覚えています。９７年の消費増税を睨んでの政治的意図が強かったとの見方もありますが、大蔵省内部にかなりの危機感があったのも事実です。

その当時と今とで、国及び地方の長期債務残高（ ＧＤＰ比 ）を比較すると、次のようになります。

○ １９９５年　４１０兆円（ ８２％ ）　...