「 やっぱりそうきたかぁ~ 」。1月29日金曜日の午後、日銀による「 マイナス金利導入 」が発表された時の正直な感想です。
その前々週に日銀の関係者が急きょ欧州の中央銀行に当るECBに出張したり、一部報道機関の積極的な情報発信など、臨戦モードに入ったと分析していましたが、かなりの短期間のうちにあれだけのスキームをまとめ上げた事務方は、さすが日銀といえるでしょう。
お蔭で低調だった東証リート指数が6%高になったり、日本国債10年が0.1%を切ったり、その影響力は凄まじいばかりでした。地球の裏側NY時間まで世界的に「 円安・株高・債券高 」が続き、年初来絶不調であった国際金市場が息を吹き返すきっかけとなりました。
しかしながら、マイナス金利の効果そのものは先行した欧州の例を見ても「 多少の通貨安と資産効果 」を除いては限定的です。
それでも2013年4月と2014年10月に行った量的質的金融緩和の限界が見える中では、マイナスではあるが「 金利調整手段 」という武器を再び日銀が手にしたことに意義があるといえるでしょう。
年初の1月からこれほどの動きになったのは、前回のコラムに書いたとおり、「 2016...
その前々週に日銀の関係者が急きょ欧州の中央銀行に当るECBに出張したり、一部報道機関の積極的な情報発信など、臨戦モードに入ったと分析していましたが、かなりの短期間のうちにあれだけのスキームをまとめ上げた事務方は、さすが日銀といえるでしょう。
お蔭で低調だった東証リート指数が6%高になったり、日本国債10年が0.1%を切ったり、その影響力は凄まじいばかりでした。地球の裏側NY時間まで世界的に「 円安・株高・債券高 」が続き、年初来絶不調であった国際金市場が息を吹き返すきっかけとなりました。
しかしながら、マイナス金利の効果そのものは先行した欧州の例を見ても「 多少の通貨安と資産効果 」を除いては限定的です。
それでも2013年4月と2014年10月に行った量的質的金融緩和の限界が見える中では、マイナスではあるが「 金利調整手段 」という武器を再び日銀が手にしたことに意義があるといえるでしょう。
年初の1月からこれほどの動きになったのは、前回のコラムに書いたとおり、「 2016...
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