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ドイツ銀行の株価がリーマンショック時を下回る。ーイタリア訪問で感じた欧州の不穏な兆候ー

たかおさん_画像 第35話

先日、家族に50才の誕生日をイタリアのローマで祝ってもらいました。40才代は家族との時間を大事にしたいと思いセミリタイヤしたので、その集大成として企画しましたが、充実した時間を過ごすことができました。

年々忙しくなり、親離れしていく子供たちとどっぷり過ごした10日間は一生忘れられない想い出となりました。

その場所にイタリアを選んだのは30年前にバッグパッカーとして訪れた国の中で、印象的で良い事も悪い事もたくさんあった所だったからです。いつかは家族を連れて再訪したいと思っていました。

ただ、そのイタリアもその頃と変わらない部分と随分変わってしまった所が共存していました。今回は、欧州やイタリアの変化と現状について少し掘り下げたいと思います。

■ 欧州債務危機の後遺症に苦しむヨーロッパ

私は7年間の日本の銀行勤務の後、1997年から12年間、欧州系の銀行に勤めました。日本の組織やチームプレーを重視する社会からプライベートや個人プレー中心の世界への転換は当初はとまどいが大きかったものの、すぐに慣れ、最終的には自分にはこちらの水の方が合っていると思えるほどになっていました。

そんな欧州に一大変革が起きるきっかけとなったのが、1999年1月に誕生した通貨「 ユーロ 」でした。当時はフランスの銀行という最前線でその変化を体感しましたが、盛り上がりは大変なものでした。

同時に、その後の雰囲気も大きく変わりました。欧州内での合併や統合が盛んに行われるようになったことで、各国の国内事情より欧州規模やグローバルな視点での動きが増え、また共通言語をしての英語の重要性がより高まりました。

そして間もなく、ユーロバブルが発生します。欧州の同僚達も踊っていました。ポルシェ倶楽部を作ったり、スペインに不動産の買い付けに行ったりと。。。私はバブル崩壊を経験していた日本から冷ややかな目で見ていましたが、本人達は短い春を謳歌するような感じでした。

その後始末がリーマンショックと共にやってきます。ギリシャ危機や欧州債務危機などですが、本質的には未だにその後遺症に悩んでいます。

特に、イタリアは現在も不良債権比率が20%近くあり、その総額は40兆円前後と言われています。また、欧州銀行の代表選手であるドイツ銀行の株価はリーマンショック時を大きく下回り、上場来の安値と低迷しており、危機説が囁かれる状況です

このような状態を見透かすかのように、英国はEUを離れる決断をしました。BREXITです。一般的には英国やロンドンのダメージが語られますが、実の所、EUサイドの方がより大きな問題を抱えているのではないか、と考えています。

■ 現地日本人スタッフに聞いたイタリアの不動産市場

さて、そんな中でのイタリアの不動産についてです。私は海外に出かける時には出来る限り現地の不動産関係者と会うようにしています。ハワイやベトナム、フィリピンでもそうでした。もちろん、投資としても興味がありますが、その国の状況を最も顕著に表しているのが不動産マーケットであるからです。

今回はお茶程度の短い時間でしたが、現地の日本人スタッフに話を聞く事ができ、欧州というかイタリアの状況がある程度わかりました。ちなみに、時間の関係でいつもは行う物件見学はできませんでした。

1.2015年以来本格化した不良債権処理プログラムは道半ばにも達していない
2.よって、銀行部門に大きな問題を抱えており、新規の貸出余力はほとんどない
3.政府の介入が期待されるがEUの規定によりかなりの制限がかかる
4.同時にイタリアは日本ほどではないが大きな政府債務があり、財政余力もない
5.マイナス金利の下支えにより値持ちをしているが実際の不動産市況はかなり悪い
6.多くの不動産業者が開店休業中、明るい兆しが見えない
7.イタリアに限らず、ドイツ以外のEU諸国では同様の状態にあると想像される


要約すると上記のようになりますが、かなり厳しい状況というかあきらめに近いような感じも受けました。盛んに政府債務や銀行問題について言及していて、その根底にはEU批判のようなものもうかがえました。

確かに30年前に比べると街は綺麗になったし治安も良くなったと思いますが、イタリアらしい猥雑な中にもパワーを感じるような事はありませんでした。まあドイツやフランスと変わらないというか。。。

また、デフレ圧力がじわじわと強まっているようにも感じました。今年の秋は、欧州に注目が集まることになりそうですね。。。

2016年のヘッジ運用パフォーマンス報告( 1月〜9月 9/30現在 )
ヘッジ1 日本株PUTオプション買い   +385%
ヘッジ2 日本国債ベア型ファンド       -9%
ヘッジ3 金   +4%
合計                    +72%


22016年9月30日 事務所にて

                           たかおさん

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ たかおさん

たかお

投資家(生涯一投資家)

東京都在住
妻と長男、長女の4人家族

不動産投資を始めたきっかけなどが詳しく載っています↓
大家列伝【前編】
大家列伝【後編】

■ 経歴

□1966年
大阪生まれ

青年時代に父親の会社が倒産し、商売には浮き沈みがあることを実感する

□1984年
ウォール街をテーマにした映画を観て、マーケットの世界に入ることを決意

□1990年
「30歳で辞める」と宣言して信託銀行に入社

□1997年 
ヘッドハンティングで外資系金融に転職。ハードな毎日を過ごす

□2002年
人生最悪の出来事が起き、仕事ばかりでない人生を模索しはじめる。一度きりの人生の大切な時間をきちんと生きていきたいと強く思うようになる

□2009年
リーマンショックを現場で体感して、外資系金融を退社

□2010年
世田谷区内に8戸の木造アパートを新築、完成

中野区内に店舗物件を購入

□2011年
整体サロンオープン。それ以外にもオーナーとして複数のビジネスの経営にかかわる

□2012年
朝活にはまり、初参加から3カ月で役員になる

□2014年
生涯一投資家宣言

■ 保有資格 

宅地建物取引主任者、競売不動産取扱主任者、ファイナンシャルプランナーなど

■ 今いちばんの幸せ

娘に駒沢公園で遊んでもらう時

■ 夢

世界中の電車を制覇すること

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