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「生きがい」がない人がFIREすることの危険性

トーマス高島さん_画像 トーマス高島さん 第23話 著者のプロフィールを見る

2021/8/16 掲載

夏休み時期に入りましたが、なかなかコロナのデルタ株蔓延が止まらず自粛を要請される日々です。大学生の中には鬱になる生徒の割合が増加傾向にあるとも報じられており、先が見えない世相は相変わらずです。

こんな時代ですが、郊外を中心に不動産価格下落が進んだことで、やり方次第では簡単にアーリーリタイア出来るという選択肢が増えてきました。

極端な話、300万円程度の現金があれば即「 生きがい 」を人生の中心に据えて、仕事はほどほどという暮らし方をする事も可能です。これは不動産価格下落という現象でのプラス面と言えるのかもしれません。

例えば、西武新宿線沿線に新狭山という駅があります。「 狭山茶どころ 」というだけあり、茶畑が多い長閑な場所ですが、川越狭山工業団地等には複数の企業があり、高速道路にもアクセスしやすく、川越や所沢、新宿にも電車一本で移動でき、暮らすのには便利な立地と言っていいでしょう。

この新狭山には「 新狭山ハイツ 」という775世帯の大規模団地があります。このハイツは管理組合が様々な活動を展開しており、建物の管理状況も良好です。間取りは約50u台〜70u台で、単身世帯ならば広々と使えそうな大きさですし、1階住戸の中には専用庭付きの区画もあります。

先日、この「 新狭山ハイツ 」を訪れてみました。このハイツがハイツ内での人的交流を促進し、永住できる仕組み作りに取り組んでいる点に興味を抱いていたからです。管理組合内で設立されたNPOでは、パソコン教室や植栽園芸・畑作りや各種カルチャースクールが開講されています。

現地を歩いてみると緑が多く閑静で住みやすそうです。建物の大規模改修のグレードもなかなか素晴らしく、全面塗装や防水は勿論、ポストや各種配管など共用設備交換も完了していました。

残念ながらコロナの影響で敷地内のコミュニティカフェは閉店したとの事でしたが、これだけ素晴らしいハイツでも取引事例価格は180万円台〜300万円台が中心だそうです。20代前半の若者でも頑張れば買える範囲かなと思います。

このハイツに限らず、西武新宿線の狭山市〜南大塚駅間では駅から近くて安い物件が豊富にあります。このような物件を買って住めば、まず住居費を大幅に削減する事が可能でしょう。

区分所有は管理費・修繕積立金が別途必要ですが、新狭山ハイツの場合は毎月約15,000円程度です。( 部屋の大きさで異なるそうです )

私がこれから卒業を控える22歳の文系大学生で特殊技能が何もないと仮定した場合、こんな団地に住んで、すでに「生きがい」が見つけられているのならばそれに注力するでしょう。まだ「生きがい」が見つけられていない場合、ほどほどに節約生活を進めながら資産作りを頑張っていくのかなと思います。



■ 人間の幸せは「 生きがい 」を見つけそれに注力すること

登山や絵画作成や園芸や釣り、各種研究や料理、宗教など、「 生きがい 」は多種多様様々あり、自分に合った「 生きがい 」を見つけられた人こそ幸福なのではと私は思っています。

高給をもらって嫌々する仕事より、膨大な資産より、「 好きな事 」を見つけられて、それに注力できることに人は喜びを感じると思うからです。

そうは言っても、当然、最低限の生活費を稼ぐ必要性は生じてきます。最近、私の自宅近所の求人を色々調べてみました。案外多いのは幼稚園や高齢者施設の運転手業務です。その中の1つ、某幼稚園の内容を書いてみます。

勤務が朝7時から11時までと、夕方3時から6時までで時給は1,450円です。週に3日以上勤務で「 未経験者歓迎 」と書いてありますので、特に技能がなくても奉仕する気持ちさえあれば仕事を進められるのだと思います。これで週3日勤務をした場合、月に約12万円程度の収入を頂ける計算になります。

この幼稚園にパート勤務しながら先ほどのハイツを購入して居住していた場合、12万円から管理費と固定資産税分を引くと、残り10万円です。単身の場合、10万円なら充分な生活費なのではと感じています。

何故ならデフレ経済が長引き衣服や家具など驚くほど安くなりましたし、それでいて品質もまずまず満足できる水準です。私はユニクロやニトリを使っていますが、中には15年以上の使用品もあります。加えてハードオフ等のリサイクルショップやヤフオク等を使う事で、家具なども安価に揃えられます。

通信費も大幅に下がってきましたし、書籍もブックオフなどを使えば充分な内容量の読書を楽しむ事が可能です。要するに、今の日本では家も土地も家具も服も本も余りに余っていて、お金をさほど使わなくてもこれらを手に入れる事が容易な時代なのでしょう。

本質的にこれだけ「 モノ余り社会 」に到達してしまった日本では、お金をさほど使わなくても高品質を追い求めない限り充分に生活できます。ですので「 生きがい 」を見つけられた人にとって、その「 生きがい 」を追求する事もまた容易になってきていると言えるのかもしれません。



■ 生きがいを持たずにFIREすることのリスク

昨今、FIREを目指す人が相当増えていると聞いています。しかし、「 生きがい 」や「 本当に自分がしたい事 」がない人がFIREを目指すのは危険であると感じます。

「 小人閑居して不善を為す 」の格言通り、ヒマが過ぎると陰謀論にハマったり、特殊な宗教に傾倒したり酒浸りになったりと、これなら引退しない方が良かったのではと思われるケースを少なからず目にしているのがその理由です。

企業や公務員を定年退職すると、無趣味で仕事しかやる事がなかった人の中に、認知症を発病される方や気落ちして早期に亡くなる方が少なからずいらっしゃるそうです。

動物園の動物が所在なげにボンヤリしている姿を想起させます。餌をもらって安全な場所でのんびりはできますが、それこそが本当の幸福と言えるものなのか、野生で必死に生き抜いている動物と比較してどうなのか、という話に通ずるものがあるように感じます。

第二にFIREに到達しても定期収入が保証されていない不安感から、お金にとらわれる生き方を選択しがちになり得るという点です。会社を辞めると定期的な収入が途絶えます。家賃収入に関しても永続的に保証されているわけがなく、物件の老朽化に備えた積み立ても必要でしょう。

簡素な生活をするなら問題ないのですが、タワーマンションに居住して高級車保有に旅行三昧みたいな贅沢な生活をするには、更に投資で殖やしていく必要が出てきます。そうなると、せっかく引退したのにまたお金のために色々と活動をすることになります。

お金は人間が生きていく為に必ず必要とされる道具です。「 お金を増やす事 」が活動する目的になってしまうと、人生とお金の関係が主客転倒になってしまいます。

自分の人生を生きるという道から、道具をひたすら殖やすことが目的になってしまう。そんな生き方は、限られた人生と言う時間軸から考えると、もったいないように感じる部分があります。

人生は長くても90年ほどの時間しか与えられていません。我々はいずれ死去する時に裸一貫の無一物となり、想い出だけを持ってあの世に行く定めになっています。

お金も大事ですが、死ぬ間際に満足な気持ちで旅立てるよう、お金ばかりに囚われない日々を過ごしていく事が大切なのかもしれませんね。皆様も自分なりの人生を生き抜いて満足を得られるよう、心より願っている次第です。

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プロフィール

■ トーマス高島さん

トーマス高島さん

東京都在住
不動産投資家

ブログ:
トーマスの不動産投資ブログ


■ 経歴

□197×年
東京都に生まれる

□幼稚園時代から親の仕事関係で住居が転々と変わる

東京以外には神奈川県や千葉県に居住経験

□大学卒業後非鉄金属会社に入社

祖父母介護の為に退社

社会福祉法人勤務・整体院経営・雑貨店経営・不動産会社勤務など様々な職業を経験

中国に数度の短期留学を経験する

□2001年
兼業で不動産投資を開始

株式投資、ベンチャー投資等も行うが、徐々に不動産投資に集約

□2020年
山手線沿線を中心に約50戸を所有

趣味は読書・競馬。好物は酒

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