9月に入り、多少米国株の調整傾向が見られます。日本株はまずまず堅調で、PBRなどの割安感やコロナの蔓延が欧米ほど酷くない部分が評価されているようです。
対照的にというか、日本の不動産賃貸市況はまだ悪化したままで先が見えません。外国人留学生来日やインバウンドの回復がなく、日本人大学生の上京もリモート学習の普及を背景に依然低調のままです。デルタ株蔓延で移動の制限があるという状況下では、当然まだ回復が望めないのでしょう。
とはいえ、多少は明るい兆しもあります。例えば、東京の副都心部ではワンルーム賃貸に関して、以前より成約数が増加してきました。
某不動産登録サイトによると、JR山手線池袋駅~大塚駅間の本年8月13日~9月13日間の賃貸成約数は197件とされています。そのうち、20㎡未満狭小ワンルームの成約数は51件です。
これは、6月1日に掲載された私のコラムと比較して、ワンルーム比率の回復が読み取れる数字だと思われます。( 本年6月1日掲載時は、同エリア賃貸成約数200件、20㎡未満成約数30件 )
しかし、成約内容を詳細に見ると、「 礼金・敷金共にゼロ 」にしているケースが目立
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる