年利40％超の地方アパートを10年間保有した収支。厳しくなる郊外アパートの出口

千葉県南部、房総半島の太平洋側で高利回りアパートを購入して満室に至ってから、丁度10年になりました。過去10年間の大まかな収入や支出、今後の展望をお話しさせていただきます。

このアパートを購入したのは2011年9月で、まだ東日本大震災の余震が頻々と起きていた時期でした。

経緯としては、学生時代（ 高校～大学 ）によく海水浴で訪れていたので土地勘があったこと、都心では考えられない年利30％や40％超の物件が存在していたこと、経営が難しい場合は自身の余暇を過ごす別荘に転換すれば良いと考えたことなどがあります。

■ 東日本大震災の影響が残るエリアに物件を買いに行く

電車に乗って現地に物件を探しに行ったのは2011年5月でした。まだ東日本大震災の余震や爆発した福島原発の影響等から、地域によっては不動産売買が停止状態になっていました。

「 このあたりで収益物件を探しています 」。早速、地元の業者さん廻りをすると、とある建売り業者さんと出会いました。その方は、様々な施設運営や収益物件を所有する地元の大地主でもありました。

「 地震で津波がくるかもしれないという風評被害から、建売りが全然売れない。仕込んでいた分...