皆さん、こんにちは。投スポ編集部です。
今回の投スポは、北の大地の伝説の投資家、加藤ひろゆきさんへの直撃インタビュー。「 鬼のような指値 」「 労働力投入 」といった数々の名言を生みだした加藤さん、地元ではどんな大家っぷりを発揮されているのでしょうか?
加藤さんの住む北海道・狭島市( 仮名 )から張り切ってお届けします!


北海道に着きました。夏だというのに、肌寒いです。早速、加藤さんとの待ち合わせ場所に向かうことにします。あ、加藤さんがいらっしゃいました。今日は実際に物件を見せていただけるということで、楽しみにしてきました。よろしくお願いします。

よろしく。よく来たね。ピーチ・ティー飲む?


ありがとうございます。これは、東京では見たことがないジュースですね。美味しいです。

よかった。じゃ、まずは去年買った国道沿いの更地に案内しよう。ところで、今乗っているこのクラウン・マジェスタ。新車で買ったら600万だが、中古車を60万で購入シタ。元々、高級車だから、造りはやはりしっかりしている。


大きな車体がカッコいいです。乗り心地もいいですね。ところで案内してくださる国道沿いの更地って、屯田兵さんたちと一緒にチェーンソーで開拓した土地ですよね。

うい。115坪。2011年の10月に売値の55%オフの¥●20万円で買った。
バブル期に入った買付価格は、¥●千二百万円だそうだ。
売主はタイミングを逃したと思う。
すぐ隣のテナントは家賃25万円で借りている。
この土地に、隣の建物と同規模の物件を建てると、そのくらいで貸せるだろう。
おっと、到着。この土地です。

「 やっぱりピーチティーはおいしいな 」byひろゆき

すっかりキレイな更地ですね。目の前は国道で、交通量もかなりあります。 ずっと放置プレイされて荒れていた土地とは思えません。

何年も「管理地」の看板が立っていたところ。
最初は雑木林状態だったが、木こりと屯田兵たちが木を切って、越冬した後、土木会社が整地してくれた。
皆、このひと手間をかけるのを嫌がる。
木を切った時点で、隣から譲ってくれないかという話が来たよ。
さて、次は通称・DEBU店長の物件を案内しよう。

最近、入居が決まった戸建物件ですね。

イエス。96年築で3P叶姉妹。
¥●50万円の売値にやや鬼のような指値を入れて買った。家賃は8・8万円。
劇団ひとり風味ナ店長が入居者さんを紹介してくれた。
ありがたいよ。さあ、着いた。


おお!まったくボロくない。むしろ立派な印象です。確か買った当初はカビだらけだったのに、リフォームでピカピカになっていますね。カッコいいです。

うふふ。じゃ、中も案内しよう。

玄関に内覧用のスリッパがありますね。真ん中に内また気味に置いてあるアンパンマンは、加藤さんのセンスですか?


いえいえ。誰かが置いてくれたのです。ファミリー向けの間取りだから、気を利かせてくれたのでしょう。ありがたい。ここ、トイレね。


この段ボールのメッセージボードは、加藤さんの作品ですか? 「 不凍液注入済 」というのは北海道ならではですね。

オレの字じゃない。テキサスっていう工作員がやってくれました。
みんな、本当によくやってくれる。2階も見る?
この家、4LDKでクローゼットも広い。隣が畑だから日当たりもいい。

ほら、こうして木の枠を黄色にすると、温かみが出る。

本当ですね。北海道にはクリーム色がよく合います。実際、住宅街を通ると黄色い外壁のお宅が多くて、ヨーロッパの街並みのようです。それにしても、間取りも使いやすそうですし、水回りの設備もキレイです。どうして、この家がその値段で買えるんでしょう?

中古が安いのは、買う人より売る人の方が多いから。
オレは買わないけど、このあたりは競売でも戸建が意外と出る。
地元の人が2,000万円以上かけて建てる、しかし、途中、財務がタイトになって手放す。逆に、借りる人は転勤族のサラリーマン多くて、お金はあるけど買う必要はない。
だから、貸家の需要はあると判断シタ。

なるほど。札幌に通いやすい立地もいいのでしょうね。そういえば、町内のアパートも満室のところが多いですね。

そう。この周辺は札幌市までのアクセスもよく、買い物にも困らない便利な田舎。
同じ北海道でも本当の田舎だと、こうはいかない。
かといって、札幌の市内も供給過剰でなかなか厳しい。
でも、そういう細かいことは地元にいないとわからない。
だから、よく知らない土地の物件を買うことは、オレは危ないと思う。
この続きは来週の【 後編 】で。後編では「 美人のお嬢様が住んでいた物件 」や、通称・「 卍結社物件 」なども登場します。お楽しみに。
追記:加藤ひろゆきさんのお顔のイラストは、健美家コラム著者の原田ミカオ先生の作品をお借りしました。ミカオ先生、ありがとうございました!