築古物件の修繕はどこまで大家が負担すべきか？ー築古物件トラブル・ケース1ー

自ら大家としての経験も有する、不動産・相続トラブルに注力する弁護士の山村が、不動産トラブルを予防するために、実話を基にした解決事例をご紹介します。

その前の一つお知らせです。不動産大家さんのトラブル専用のホームページを公開しました。今後は定期的にセミナー、無料相談会等も開催していきますので、興味がある方はブックマーク等お願いいたします！（ おそらく、自然検索では辿り着かないと思われます・笑 ）

https://fudousan-ooya.com/

1、築古物件トラブル　ケース1

今回から、築古物件特有のトラブルについてお話ししていきたいと思います。利回り重視のために、築古物件を購入してアパート事業を営む、相続などで取得した築古物件を賃貸するなど、大家業と築古物件は切っても切り離せないものです。

また取得時には、新築アパートだったとしても、売却、出口の場面では、もはや築古物件になっていることも多々あります。今回のテーマは、「 大家さんには、どこまでの修繕義務があるのか？ 」です。

2、築古物件、良くある「 修繕トラブル 」

1)管理会社からの悲報・・・

「 〇〇様、弊社で管理させていただいている〇〇の物...