自ら大家としての経験も有する、不動産・相続トラブルに注力する弁護士の山村が、不動産トラブルを予防するために、実話を基にした解決事例をご紹介します。
■ 1. 話題の土地仕入れ新築スキーム
不動産投資家の皆様は既にご存じかもしれませんが、都内近郊では、土地から仕入れて、アパートを建築し、賃貸経営を行う、土地仕入れ新築スキームが流行っています。
流行っているというのは、少し語弊があって、すでに数年前から有名になってきた投資手法です。従来は、既にディベロッパーが建築した新築物件または中古のアパートを購入して、賃貸に出すというのが一般的な一棟モノの投資手法でした。
一方、土地仕入れ新築スキームでは、不動産投資家個人ないし資産管理会社が、土地を自ら仕入れて設計事務所、建築会社に依頼し、自らアパートを建てる。その上で、賃貸アパート経営を行うといったスキームです。
従来、ディベロッパーが負っていた建築業務および建築リスクを、不動産投資家自らが負担することで、従来型の不動産投資よりも利回りが数%良くなるという投資手法といえます。
この手法であれば、高額で利回りが出づらい都内近郊でも、不動産投資
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