性善説はNG！賃料不払い・立退請求の対応方法を改めて考えてみる（その4）

1、賃料不払い時の対応方法（ その4 ）、交渉時の注意点

さて今回は、賃料不払い・立ち退き請求の対応方法第4回目です。今回は、大家さんが任意に賃借人と交渉する際の注意点をお話ししていきたいと思います。

裁判所を利用して解決する場合、ある意味、裁判所の処理ルートに乗るのでエラーがないのに対し、「 任意に交渉する際 」にはエラーが生じやすくなるので注意が必要です。

特に、トラブルの経験がない方は性善説で物事を考えることが多いため、戸惑うことになります。「 いかに簡単に約束を破られるか 」についての備えがない方も多いと思います。

逆に弁護士の場合は、多少の行き違いでも、「 こうなったらどうしよう。相手が違約してくる可能性に備えて、〇〇しておかなければ 」と考えるクセがついています。仕事では大切なことですが、やや職業病かもしれませんね。

2、約束を書面化する

約束を書面に残すことは、基本中の基本です。滞納した賃借人が「 〇月〇日に出ていきます 」と言い、大家さんは、「 それなら仕方ないから待つよ 」と口頭だけでやりとりするケースがありますが、絶対にやめたほうが良いです。

もはや当たり前かもしれませんが、「 ...