皆さんこんにちは、満室研究所所長の山岡清利です。今日は決まりにくい1階のお部屋を決まりやすくする方法をお教えいたします。
1階の部屋がどうしても決まらない。家賃を下げたのに決まらない。と良く相談を受けます。試しにそのお部屋を見せて頂くと・・・・・ありゃりゃやっぱり(^_^;)という事が多いです。
何が入居促進の足を引っ張っているかと言うと・・・・やっぱりアレです( 笑 )。アレってわかりますか? 先に答えを言ってしまうと、窓なんです。
外からの視線や防犯面など、1階の窓には色々な懸念点がありますが、「 臭い物にはフタ! 」的な残念な対策でお茶を濁そうとする大家さんが意外と多いのです。
■ 1階のお部屋を内見するお客様の心の中
臭い物にはフタ的な対応をしている1階のお部屋で、内見に来られたお客様がどう感じるかをシミュレーションしてみましょう。
仲介スタッフ
こちらのお部屋になりまぁ~す。( ガチャ。ドアを開ける )
お客様
なるほど~。( 1階の割にはまぁまぁかな? と思っている )
仲介スタッフ
広さもたっぷりです。他も色々見てくださいね~
お客様
あれ? レースのカーテンついていますがあれは?
仲介スタッフ
大家さんからのプレゼントです。新品ですよ♪
お客様
ふーん プレゼントねぇ~ 私の趣味にあわないなぁ( 窓に近づく )
お客様
そういえば、外の様子は・・・・・?( ジャッ!とカーテンを開ける )
!!!Σ(゚д゚lll)″
( 道路を歩いている人と目が合う! )
ははぁ~ん 大家はカーテンで、この事を隠したかったのだな。この部屋に住んだら毎日カーテンを閉める部屋に住む事になるんだ。ダメダメ、私はこんなプレゼントに騙されないぞ! 危なかったぁ~。
仲介スタッフ
この部屋いかがですか?
お客様
(笑顔で)次の部屋見せてください♪
プライバシーのデメリットを隠すつもりで、レースのカーテンをつける大家さんも多いのですが、このように、自らデメリットを強調してマイナス作用させてしまう事が多いのです。
さらに好意で防犯センサーも付ける事もリスクをはらみます。お客様は裏読みして「 ここは治安が悪いのかもしれない 」と変に疑うことがあるのです。
特に学生向け物件で、両親同伴でお部屋を探している場合、親御さんがセンサーに強烈に反応し、警戒する傾向があります。
■ 1階の部屋に共通する問題点
さらにセキュリティー面でも不安があります。多くの空き巣が使う技に「 こじ破り 」又は「 三角割り 」という侵入方法があります。
窓のクレセント錠付近にマイナスドライバーを差し込み、ねじるだけで、大きな音も立てずにガラスを割って、割れ目から手を入れ開錠し侵入するという手法です。プロなら1分もかからないでしょう。
この錠の部分が狙われます
こうした場合は、気の利いた大家さんほど、あれこれと対策を考えるものです。しかし、ここで注意したいことがあります。
それは、レースのカーテン、簡易防犯センサーなどを事前に設置すると、お客様が深読みして、かえってマイナス面を強調することになりかねないということです。
■ スムーズな入居のための改善案
では、どうすればいいのか? 私は、この2点をクリアするために、プライバシーフィルム( ウインドゥフィルム )を貼る事をおすすめしています。
窓にフィルムを貼り曇り硝子にするのです。これならカーテンではなく窓その物ですので、騙された感じはしません。
何より
365日カーテンを閉めなくてはいけない部屋が
↓ ↓ ↓
365日カーテンを開けたままで過ごせる部屋になるのです。
この方法は心理的阻害要因を低くする事が可能です。さらに、フィルムが貼られてあれば、空き巣に嫌われ、こじ破りされる可能性が低くなります。空き巣は、窓を見てフィルムが貼ってあるのがわかれば手を出しませんので、抑止力となります。
更にフィルムの種類によっては、冷暖房の効果を上げる遮熱機能やUV機能があるなど様々な種類のフィルムが出ていますので、そうした機能性フィルムを追加しても良いでしょう。
いかがでしょうか? 1階部屋のマイナスをこれで払拭することができそうですね。部屋を探しているお客の中には、「 1階でも良い人 」「 絶対2階以上希望の人 」とおられます。その1階でも良いと思っているレアなお客を納得させるには、
マイナスを隠すのを止めて、機能アップで攻めるべき。
元々1階でも良いと思っているのですから、マイナスを自ら露呈するのではなく、1階の選択を後押しするサプライズなお得感を演出する方が決まりますよね♪
次回もお楽しみに~