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BBAの転居を阻む保証人の壁!極悪ブラザーズ登場!

渡辺よしゆきさん_画像 第50話

貧乏零細子沢山大家・よしゆきです。今回も先月に続き、BBAとの戦いについて、お送りします。ここまでのストーリーを忘れてしまったよ、という方は以下をチェックしてみてください。

・第41話「 「 ぶっ殺す 」が口癖の隣人が住む売りアパート
・第42話「 困った隣人「 ぶっ殺す! お婆さん 」との対面
・第43話「 困った隣人の無茶な要求、そして和解
・第44話「 困った隣人を襲った悲劇とまさかの物件買取り依頼
・第45話「 生活保護を申請した店子と、大家の使命
・第47話「 いつ売るの? 今でしょ! BBAとの最後の聖戦!
・第48話「 緊張の退去勧告とタカシ。BBAの「 家賃使い込み 」の過去発覚。
・第49話「 BBAの受け入れ先問題勃発!

さて、前回は無事に( ? )BBAを受け入れてもイーヨーな物件が3件見つかった所までお話を進めました。しかし、物件は見つかったとは言え、まだまだ問題があります! それが、保証会社の審査です

実は許可を得た3物件の全てで、保証会社は必須にして欲しいとの申し出がありましたので、私はBBAにその旨を伝え、さっそく保証人探しに乗り出しました。社会より隔絶されたBBAの保証人になれる可能性のある人間は、ざっと3名です。

まずは、疎遠となってしまった実の息子たち。BBA曰く、長男( タケオ )は干物の卸売問屋を経営しており、数十人の使用人を使っている社長。次男( ツグオ )は元証券会社勤務で、今は株で食べている。

BBAの話によると、二人共に生活に苦しいことは全くなく、むしろ裕福に生活しているとのこと。彼らの話をする時のBBAは本当に自慢げで、キラキラと目を輝かせています。

が、最後にはその二人とも絶縁であることを嘆き、「 ああ。。。ともちゃんが居てくれたら・・・ 」と、亡くなられた娘さんを思い出し、最後には悲観に暮れます。私にも二人の息子と一人の娘が居るので、この姿をみるのがいつも忍びないのですが・・・。

そしてタカシ。BBAとはもう数十年一緒に居るとの事で、推定65歳くらい。今はガードマンの仕事を細々としています。

BBAを社会とつなぎ留める鍵がこの3人なのですが、保証人となると、まずはタカシが残念ながらドロップアウト。何故なら収入が不確定( 派遣社員 )かつ、月額15万円程度ですので保証会社がウンと言いません。

ということで、残すは二人の息子ということになりました。まずはどちらから? とBBAに聞くと、しわだらけの広告の裏紙を見つめながら、「 じゃ、まずはタケオちゃんからかな・・・ 」と、長男と思しき電話番号を私に差し出しました。

見ると、しわしわの広告の裏に頼りない筆跡で息子たちの電話番号が記されていました。これだね? と確認し、私は携帯で示された番号に電話をかけました。

数コール後にあっさりと電話に出たタケオさんは、声の感じでいえば60代半ば位でしょうか? 社長というには軽快なトーンで電話に出られました。


「 あ、もしもし? タケオさんですか? 私よしゆきと申しまして不動産屋のモノなのですが・・・」


「 不動産屋さん? 何の用? 」


「 あのー実は役所からの要請で、BBAさんに住宅を探しておりまして・・・ 」


と、言い終わるかどうかのタイミングで、


プッ!


と、通話が閉じてしまいました。あれあれ? 携帯同士だからかな???(; ・`д・´) すぐさまリダイヤルをかけると今度は長いことコールが続きます。

・・・・・
・・・・・
・・・・・

暫くしつこくコールをすると、やっと電話に出てくれたタケオさんは、


「 あのー悪いんだけどもう電話かけないでくれるかな? お袋とは縁を切ったんだよ! 俺は! 」


と取り付く島もありません。


「 いやあの、家賃は区の方から支給されますので、保証人といっても金銭的な事でお困りにはならないかと・・・ 」(;’∀’)


「 いやいやいや、その人には散々迷惑かけられているんだよ! こっちは! 」(-_-;)


と、タケオさんが声を荒げた時に、ふとBBAブラザーズによる現金着服疑惑が脳裏を掠めた私は、少し声を荒げて返します。( 着服疑惑についてはコチラ参照→第44話


「 タケオさんは経営者様でいらっしゃるとか。それでしたらお母さんが住む所の保証人になるくらいは・・・ 」( `―´)ノ


「 え? は? 経営者??? 勘弁してよ〜。俺は使われてるんだよ。単なる従業員! ババぁはそうやって簡単に分かる嘘をつくんだよ! 分かった? アンタも気を付けなよ! んじゃーね! 」


プッ!


一方的に電話を切られてしまいました。タケオ( ←降格 )は経営者ではなく、ただの従業員・・・? 私はチラリとBBAに目線を送り一瞬、それを確認しようかと思いましたが、まぁ今はそんなこと確認しても仕方がない。

そうやって思い直し、くしゃくしゃの裏紙から弟のツグオさんの電話番号を見せてもらい、電話をかける事にしました。暫くのコールのあと、通話が繋がります。


「・・・もしもし?」


声からはモロに警戒した感じが伝わってきます( 笑 )。私は先ほどと同様、BBAさんの保証人の件を簡潔にお伝えしました。


「 えっ!? お袋そこにいんの? ちょっと変わってもらえます?? 」


親子直接対話の方が説得できるかも? と考えた私は、BBAに対話を促しました。


「 あ〜、もしもしツグオちゃん? 私ですけど・・・うんうん。そう。そうなのよ。でね・・・ 」


静かな屋内だったこともあり、時々ツグオさんの声が電話を持っていない私にも漏れ聞こえてきます。


「 あー、もう・・・だからカンベンしてくれよー。俺もさー。うん、その代わり葬式くらいは出してやるから、今は・・・ 」


やはりダメか・・・。私は漏れ聞こえた内容から息子たちに保証人になってもらうことを諦めてました。


「 はい。はい。え? よしゆきさん? この人は大家さんでね〜、本当にお世話になってるのよ。アナタもお礼を言いなさいよ。え? そうよそうよ! この人に家を買って頂いたの! 」


あ・・・余計な事は言わなくて良いのに・・・と思いましたが、時すでに遅し。今度はツグオさんが私と話したいとの事で、電話に代わることになりました。すると、その声のトーンは先ほどとはうって変わったモノでした。


「 いやぁ、アンタがよしゆきさん? 話したかったよぉ〜。アンタお袋を言いくるめてその家を買い叩いたんだろ? あ? 知ってるんだぜ? 幾らで買ったのか正直に言ってみろよ、なぁ! 相場よりずっと安いだろうがよ! 」


「 はい? 相場っ? いや相場で言ったら安くはないですよ。むしろ相場より高く出してますよ。普通の人だったら( 再建築不可の )こんな条件ではもっと安く買いたたかれてますよ! 」


素人が適当な事言いやがって・・・とは思いましたが、ここでは私はまだ「 我慢すら 」していません。さらにツグオさんは続けます。


「 まぁいいや、終わった事なんでおれがとやかく言う事もねーけどさー。ところでアンタ、知ってるんだよな? そのババぁが男と住んでるの? 」


男・・・? ああ、タカシさんか。私は「 男 」ではすぐにはタカシさんが思い当たらず、引き出すのに数瞬を要しました。しかし、これは「 知っていた 」と同意するわけにはいきません。

現にタカシさんの存在を知ったのは少し前のことでしたし、私との賃貸借契約時にはタカシさんの存在は入っておりません。生活保護を申請する際にだって、結果的には行政に対し説明すらできませんでした。

また、タカシさんもBBAも私に対してああは言っておりましたが、二人の同居はあくまで自己申告であり、私自身が「 二人は同居している 」と確信できる事実がほぼ何もないのです。

つまり、「 タカシの同居が事実であろうが、私は知らない話 」ですので、「 いや、存じませんよ? 誰ですかその方は? 」と返すと、ツグオ( ←降格 )は語気を荒げ、こういいました。


「 またまたぁ〜とぼけちゃってよぉ! 居るだろうがよ! タカシとかいうヤツ。一緒に住まわせてるのお前だろうがよ! 」


「 いやいや、そんな剣幕で怒鳴られましても知りませんよ 」


「 おいおいシラバックレちゃってるよこの人! タカシは収入あるんだよな? 収入のある人間と同居してるくせに生活保護費を受給してるなんて、詐欺だよね〜! いや詐欺だわ。俺、役所に駆け込んでも良いんだぜ? そしたらお袋はブタ箱だし、アンタは同罪だよね?? 」



???
はぁっ? コイツ馬鹿なのか?
自分が生活を支えてあげるべき実の母親を放置していることを棚に上げて、生活保護受給を詐欺で訴える???




私はこみ上げる怒りを飲み込みながら、

「 あの、仰っていることが分かりかねますが、ともかくお母さんの保証人には、なってもらえないんですかね? 」(; ・`д・´)

するとツグオは嘲笑の混じる声で、

「 なーんで俺が詐欺師の保証人にならなくちゃいけないワケ? 俺まで犯罪者にする気かよ? 詐欺師は詐欺師らしく刑務所にでも入って、余生を過ごせば??? 」



テメエ!
親の面倒も見ないク●のくせに!!!




危うく口を付きそうになりましたが、これも向こうの手なのかも知れません。それにどうやら保証人にならない事だけは確かなようでしたので、私がツグオを怒鳴りつけたところで、何の解決にもならないのです。

暫く黙ってツグオの戯言を聞き流すと、もう喚くことがなくなったのか、数瞬無言になりました。


「 ・・・へぇ。分かりました。ではー保証人になりたくないという事で承知しましたのでーそれじゃー 」


と、無言の隙をついて面倒なこのやり取りをクロージングしようと( 笑 )、少し馬鹿にした口調で返答したのですが、それにはツグオは気づかなかったようでした。ツグオは満足げに、


「 あのさぁ! 今もお袋に言ったんだけど! もうとっくに縁を切った状態なんだよ! 俺も兄貴も相当その人には迷惑を掛けられてウンザリしてんだよね! もうアンタに任せたからさー。死んだら連絡くれればいーから。よろしく頼んだよ! 」


プッ。

言いたいことを言い、実の母親の行く末を見知らぬ人間に託したツグオは電話を切りました。

・・・
・・・
・・・

あーーーー! ムカつく! ( 笑 )



これで保証人候補3名全ての否決が決定したのですが、世の中的にみて、高齢者の保証人がいないことは残念ながら珍しくないのが現状です。

今回は保証人が取れなかったものの、行政からの代理納付という錦の御旗があります。私はすぐに保証会社と相談し、緊急連絡先を取れればOKという条件を取り付けたのです。

緊急連絡先、業界用語でいう「 キンレン 」は保証人とは違って法的な拘束力がありません。何かあった場合には連絡がきますが、「 はい、そうですか。分かりました 」で終わらせてしまっても文句が言えない単なる関係先です。

とはいえ何かあった時には連絡が入りますので( 笑 )、まったく無縁の人の名前を適当に書いてしまうワケにはいきません。

初めは区の生活保護課でOKとの話で進んでいましたが( 現にこれでOKになることも多いです )、BBAのワイルドな過去から( 笑 )、やはり人的なキンレンが欲しいとなってしまいました。

うーん。保証人と違い、法的な拘束は全くないとはいえ、社会から隔絶されたBBAにはキンレン候補者がいない・・・。保証人はおろか、キンレンもなしか。

・・・
・・・
・・・( ゚Д゚)ハッ

数日悩んだ私はついに、BBAのキンレンをゲットしたのです! ついに見つけたBBAのキンレンとは・・・



そう、私( 笑 )



もう乗りかかった船です! 腹を据えて行くしかない!

覚悟を決めた私は保証会社の緊急連絡先の欄に自分の名前と電話番号を記し、FAXを流しました。その結果見事審査OK! BBAの転居に大きく前進を果たしたのです!

思えば初見で恫喝されたという、迷惑な隣人だったBBA。その関係が気づいてみれば、キンレンになっているとは( 笑 )。

出会ったころには想像も付かなかった展開に我ながらビックリですが、長きに渡ったこの「 BBAとの旅路 」も、こうしてようやくと一段の終わりが近づいてきたのです。

【よしゆき 今回の格言】
高齢者の保証人は探すのが困難。そんな時はキンレンでもOKしてもらえるよう保証会社と交渉することを心がけよう!

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 渡辺よしゆきさん

よしゆきさん

「空室率75%のおんぼろアパートを満室にしたブログ!」
よしゆきさんのツイッター
よしゆきさんのメルマガ

■ 経歴

現在アラフォーの貧乏零細子沢山兼業大家さんです^^

1973年
東京生まれ

2004年
店舗兼住宅取得

2006年
不動産投資の勉強を始める。浦田健さんや藤山勇司さん、長嶋修さんの著作により多くの基礎知識を得る

2007年
競売により埼玉県越谷市に戸建を落札(表面利回り18%)

2010年
競売物件による賃料収入+鬼のような節制で資金を貯め、 埼玉の山奥にある空室率75%の廃墟寸前アパートを現金一括購入。 1R8戸(表面利回り28%)

しかしこのアパートで・・・7日目にして床下浸水の瑕疵が発覚、 40日目にして2人しか居なかった入居者様のお一人が居室内でお亡くなりになりΣ(゚д゚lll)、 90日目にしてアパート一帯が土砂災害警戒危険区域の選定検査を受ける。(;゚Д゚)!

が、数々の困難を乗り越え、 アパートを再生し8ヶ月で満室に導く。

2011年1月
「行動する大家さんの会(AOA)」を大家さん仲間と共に創立。(初回の勉強会で早くも会場費用自腹の危機を迎える・・・Orz)

2011年5月
全国大家ネットワークに参加
東日本大震災被災者の方を空室に受け入れる運動 「住まいりんぐ」及び「借り住まいの輪」に賛同。現在も被災者の方をアパートに受け入れている。

2011年12月
「FPコミュニケーションズ」主催 「金持ち大家さんアカデミー賞」にて最優秀賞MVPを授賞するというラッキーパンチが炸裂する(TへT

2012年3月
茨城県水戸市にRCマンションを取得。 店舗3戸、1DK×4戸、2DK×8戸(表面利回り24%)

2012年6月
新感覚の管理会社「みまもルーム」へ 外部アドバイザーとして参加

2012年7月
東京ビックサイトにて行われた「賃貸住宅フェア2012in東京」にて 講演

2012年9月
土地活用ドットコムのアドバイザーとなる

2012年12月
「FPコミュニケーションズ」主催 「金持ち大家さんアカデミー賞」にて最優秀賞MVPを2年連続授賞。史上初の二連覇を達成するというマサカのラッキーキックが炸裂!^^;

AOA勉強会やその他の勉強会にて 自身の経験を伝えるセミナーを多数開催。

「全国賃貸住宅新聞」「家主と地主」「日経新聞」などのメディアにも「汗をかく大家」として多数掲載されている。

■ 所有物件

2013年現在
3棟24室賃貸中

■ 著書

よしゆきさん本

「新米大家VSおんぼろアパート【赤鬼荘】-満室までの涙の240日」(ごま書房新社)

■ 投資に対する考え

「貧乏、暇なし、子沢山」と、元々の属性が低い(年収280万程度)為に 「地に足の付いた堅実な投資」をコンセプトとする。

「弱者の戦略」を練った結果、 実績を積むまでは現金購入を念頭に投資を展開。 競売戸建⇒築古地方アパートとじっくりと実績を積む。

次の段階として、資産の拡大へ。 状況が整った為に2012年に借入れにより物件を取得。しかし返済比率を30%未満に抑える事を重要視する事から地方都市での投資となった。

長期計画から、次の物件は「利回りが低くても近隣の物件」を取得する事を目標とし 年内を目処に購入予定。

また次のステージを目指し、法人による物件取得を模索中。 一方で大家業と言う狭義を飛び出した活動を模索。

様々なボランティア活動の他「この世界をどうやって楽しくしていくのか?」を 同じ目線で「今」を生きる多くの人達と一緒に考え、活動する。

NPO法人「みんなの森」へ賛同し、福島の子供達を東京都下の森への キャンプに招待する活動にも賛同、参加。

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