「『工場・倉庫』投資のススメ」 （著者：三浦孝志）は、題名のとおり、「工場・倉庫」を対象にした不動産投資について、学べる本である。
これまで、不動産投資に関する書籍は数多く出版されてきたが、そのほとんどは居住用のアパート、マンション、戸建てへの投資をテーマとしたものであった。
そのため、この本は「工場・倉庫」投資という新しいジャンルについて知ることができるという点で新鮮であり、やる・やらないを別にしても、読んでみたいと感じる投資家は多いだろう。
気になる「居住用物件への投資との違い」は第２章で紹介されているのだが、「リスクが低く、利回りが高い」「駅から遠くてもいい」「経年劣化の影響を受けにくい」「解体費用が安い」「建物がボロくてもいい」「日当たりが悪くてもいい」など、メリットばかりがいくつも並ぶ。
「デメリットがないはずはないのだが･･･」と思いながら第３章以降に進むと、物件の買い方の説明に続き、トラブル事例がいくつも紹介されており、「プロ」を相手にする「工場・倉庫」への投資の特徴がよくわかる内容となっている。
トラブルの中味は、アパートやマンションに比べて、やはりハードなものが多い印象。後半に
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