初心者が不動産投資を始めるとき、まず目指すのは物件を買い、満室にして、家賃収入を得ることである。そして次に目指すのは、さらに物件を買い、満室にして、家賃収入を増やすことである。
節税について考えるのはたいていの場合、税金を払う段階になってからであり、たいていの場合、手遅れになる。そのため、これほど不動産投資のノウハウがあふれる現在でも、「法人で買えばよかった」「所得控除を使えばよかった」「売却は来年にすればよかった」「不動産に詳しい税理さんに頼むべきだった」といった税金に関する反省を口にする大家の姿は依然として多い。
初心者が税金についての勉強を後回しにする理由のひとつに、勉強をしようにも、数字ばかり並んだ専門家の書いた難解な書籍が多く、とっつきにくいということがあった。
その点、本書『大家さん税理士による大家のための節税の教科書』は、クライアントの99%が大家という著者が、キャッシュを増やして賃貸経営で失敗する人をなくすために、「これだけは押さえてほしい」という節税のツボを詰め込んだというだけあって、非常にわかりやすいのが特徴。
ページをめくると、節税になると思われているが実際にはなっていな
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