■戦略なきセルフリノベは失敗の元
ここ数年、DIYがブームになっているようで、不動産所有者の中にも自ら手を動かす人が増えている。見学した人の話を聞いたり、実際見学したりする機会も多いのだが、成功している例ばかりではない。
「せっかくDIYしたのに雑然とした印象がある」「リノベ―ションしたことを入居者にアピールできていない」「室内に手を入れたからと賃料を高くしたせいか、決まらない」その他、様々な失敗を聞く。
2017年7月に発売になった「セルフリノベーションの教科書」(坂田夏水著 誠文堂新光社)を読んで、失敗の理由のうちのいくつかが分かった。
同書には一番最後に「仕事としてセルフリノベをしなければならない人に」として「内装の学校 超ダイジェスト版」としたパートがある。
ここで説かれるリノベーションとは単にカッコよくすること、あるいはセンスに頼るものではない。たとえば冒頭では内装をプランニングする時の考え方が紹介されているのだが、その要素は4つのP。Place(立地)、Product(建築)、Promotion(広告)、Price(賃料、売価)である。
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