街の再開発計画はその地域の土地の資産価値、ひいては不動産価格に大きく影響を与えるものである。ましてや2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた大規模再開発とあれば不動産投資家なら誰もが無関心ではいられない。
2月17日発売の「カラー版 重ね地図でよくわかる 東京・首都圏未来予想図」(宝島社新書)は、こうした気になる再開発の最新情報を網羅し、未来の東京がどう様変わりするのかを解説した一冊である。
「重ね地図」とはトレーシングペーパーのような半透明の紙に建設予定の大型建築物を印刷したもので、この特製の「未来地図」を「現在」の地図に重ね合わせることで2020年以降の街並みが浮かび上がってくる仕掛けになっている。
本書で採り上げている注目の再開発エリアは大きく分けて以下の5つである。
まずは「千駄ケ谷~原宿~渋谷」エリア。新国立競技場ができ、最寄り駅であるJR千駄ケ谷駅が改良され、人の流れが大きく変わりそうだ。一時はオフィスビル不足で大手企業が撤退していた渋谷エリアもオフィス・ホテル・商業を兼ね備えた複合ビルが続々とオープン予定である。
次にビジネスの中心地である「東京~大手町~新橋~神田~銀
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