中古物件を購入、収益物件として活用というケースが増えている。だが、日本の法律はご存じのように建てることをメインに考えて作られており、ほんのささいなことでかけた投資が無駄になることも起こりかねない。

そんな「建物の法律」にぶち当たる前に、特に物件を購入する前にまず、読んでおいて欲しいのがこの1冊、「事例と図でわかる 建物改修・活用のための建築法規 ー適法化・用途変更・リノベーションの手引きー」(佐久間悠著・学芸出版社)である。
この本は建物の法律家として、悩める事業者の相談に数多く乗って来た佐久間氏が既存建物を活用するためのノウハウを分かりやすくまとめたもの。特に充実した事例編が役に立ちそうなので、以下、ざっくり、どのような事例が紹介されているかをご紹介しよう。
■居住用施設への改修。落とし穴は各所に
具体的には空き家、既存建築物をシェアハウス、ゲストハウスなどにしようというケースで、大家さん、投資家にはこれがもっとも身近だろう。
具体的には空き家になった実家をシェアハウスとして活用したい、事業をしようと買ったゲストハウスが違法建築だったという例が詳説され
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