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【書評】なぜ僕らは今、リノベーションを考えるのか

不動産投資本/書評 ニュース

著者は「ブルースタジオ+大島芳彦」、表紙の帯には「リノベ界の開拓者が初めて語る設計手法」。これを見ただけで、オシャレで小難しくて、わかる人にしかわからない“業界人向け”の本なんでしょう? と、感じる不動産投資家もいるかもしれない。

誤解である。小さな築古アパートを一棟だけ所有しているような不動産投資家であっても、面白く読める本だ。ビジネス書のような表紙の印象とは違い、文体もやわらかい。

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■時代とすれ違う物件たち

注目は、ブルースタジオの手がけた10のリノベーション案件が登場する第3章。建て替えるとセットバックで建物が小さくなってしまう下北沢の木造アパート、30年のサブリースの期間が切れた鎌倉のテラスハウス、オフィステナントの空室が埋まらなくなった千代田区神田のビル…。

そういった時代のニーズとずれてしまった建物が、大島氏の手により、地域や入居者から求められる建物に変わっていく様子が美しい写真と共に紹介される。

中には“贅沢”に見えるプランもある。実際の工事費も出てこない。しかし、知り合いのアパートかも? と思うような小さな物件も見つかる。

老朽化した建物を抱え、「なんとかしたい」と大島氏を訪ねるオーナーたちの声は、多くの不動産投資家にとって、決して他人事ではない。それは、少し先の自分かもしれないし、(自分の物件を相続した)子どもたちかもしれない。

■古いマンションの未来を憂う大家の息子だった著者

ブルースタジオは、リノベーションした物件について、管理や入居付けまで行う珍しい設計事務所だ。そのせいだろうか、同社のリノベーションは、建物が主役ではなく、所有するオーナー、入居者、近隣の人々など、関わる人のハッピーな暮らし方に焦点が向けられている。

それは、大島氏のルーツにも関連しているのかもしれない。実は、大島氏の父親は大家であり、就職したばかりの大島氏は、父親の建てた10坪・2DK・和室2つという古い間取りのマンションを「いずれは自分が引き継ぐ」ことを不安に感じていたという。

そして、父親に2DKを1LDKに改修したいと提案。父親から認められた100万円という予算を元に、修繕・リフォームを超えた「根本的な問題解決策」として工事を行ったのが、大島氏の初のリノベーション作品なのだそうだ。

大島氏の生い立ちもそうだが、読めば読むほど、ブルースタジオや、リノベーションというものが、意識高い系のカッコイイ世界のものではなく、お荷物になりかけた既存の建物に新たな価値を与え、オーナー一人ひとりの人生をサポートする、現実的な解決策であることがわかる。建物が新たな価値を持ち、街の人々を笑顔にしていく様子を見ると、大家という仕事に誇りを持ちたくなる。

■著者と共にリノベーションを考える

なぜ僕らは今、リノベーションを考えるのか?」という題名は、著者の気持ちでもあり、本書に出てくる不動産オーナーたちの気持ちとも捉えられる。そして、読み進めるうちに、読者もまた、リノベーションについて考えることになるのだ。

どんな不動産も必ず古くなり、どんな大家も年を取る。本書を通じ、リノベーションとは何かを知り、向き合うことは、不動産に関わるすべての人にとって、プラスになるはずだ。

健美家編集部

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