題名は「生涯現役で稼ぐ『サラリーマン家主』入門」。全270ページの中に「家主業」(本書では、不労所得ではなく事業だという意味で、不動産投資ではなく、家主業という言葉を使っている)をこれから始めようという人が知っておくべき情報が、ぎっしりと詰まっている。
特徴は、教科書的なロジックや注意点と共に、実際にどのような手法でうまくいった、もしくは失敗したという実例が30名以上の家主や地主の言葉で紹介されている点。
専門的な解説の後に、「〇〇県の〇〇さんの場合は~」という実例があることで、「なるほど、こういうことなのか」と腹落ちする。「こういうピンチをこうして乗り越えた」という事例も多く、この部分だけでも得るものは多いだろう。
それもそのはず、著者は全国賃貸住宅新聞社の「家主と地主」の編集長で、17年間の記者生活で約1万人の家主と地主を取材してきたという永井ゆかり氏。「『家主業』の極意12か条」には、全国の多くの事例を深堀りしてきた著者がまとめた家主業で成功する(失敗しない)ためのキモが並ぶ。
物件購入前の情報収集、物件の買い方、買ってから満室経営を維持する方法、管理会社との付き合い方、法律や税務の話な
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