「不動産経営 誰も教えてくれないお金の残し方ー100室所有、無借金経営の成功モデルを分かりやすく解説ー」。長い副題を持つ本書の著者は大学卒業後、第一勧業銀行を経て、モルガンスタンレー証券に入社した金融のプロ。
サラリーマン時代の2002年に不動産投資を始め、現在は都内を中心に約100室を所有、10億円の純資産を所有する川村龍平氏だ。
■かぼちゃの馬車オーナーたちの相談役に
題名だけきくと、初心者向けのノウハウ本のようだが、読み終えると全く違う印象を受ける。お金を残すための方法を論理的に解説するだけでなく、その背景にある「不動産投資は甘くない」という話が、失敗した投資家のエピソードを通じて、詳細に語られているためだ。
2005年に専業大家になった著者は、「東京築古組」という老舗勉強会の主宰者であり、多くの悩める大家の相談に乗ってきたという。噂を聞きつけて駆け込んできた大家の中には、「かぼちゃの馬車」を買ってしまったサラリーマン大家もいた。
相場の約2倍の価格で買ったため売却できず、満室になっても持ち出しが続くという「かぼちゃの馬車」のオーナーたちを救うため、ブラックボックスだったお金の流れを洗い出
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