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収納やキッチンまで建築家が作りこむ、こだわりの賃貸住宅【建築家と建てる賃貸住宅 添田 貴之氏】

収益物件購入・売却/建築家の賃貸住宅 ニュース

2021/11/26 配信

賃貸住宅を手掛けるようになって18年ほど、収納やキッチンも造作し、ほかにはない賃貸住宅を作り上げてきた建築家、添田貴之氏。株式会社添田建築アトリエ代表で、日本最大級の建築家ネットワーク アーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社(ASJ)に登録する。

競争が激化する賃貸市場で、時が経っても愛される賃貸住宅を作るには、どんな工夫をするといいのか、話を聞いた。

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栃木県宇都宮の店舗兼オフィス向け賃貸。住宅街の一角に独特な外観で印象づける。写真提供:株式会社添田建築アトリエ(以下同)、(C)Takumi Ota

賃貸住宅に、少し尖った個性を持たせながらも
心がけているのは入居者に「嫌われない」モノを作ること

賃貸住宅の最強マニュアルを目指した著書「デザイナーと投資家のための 賃貸集合住宅の企画」(彰国社)を、共著で執筆している添田氏。

キッチンや収納も既製品を使わずに作りこむなど、丁寧に賃貸住宅を手掛けてきた。

「1つ1つに丁寧に向きあえば、自ずと個性が光るような魅力的な賃貸住宅ができます。同時に心がけていることが入居者から『嫌われない』モノを作ること。賃貸住宅はほとんどの入居者にとって仮住まいです。多少尖がった特長があるほうが好まれます。一方で、不特定多数の入居者に長く住んでもらえることを考えると、嫌われないことも重要です」

例えば、冒頭の写真は、ユニークな外観デザインに目を奪われるが、店舗兼オフィス向け賃貸だ。2階には鉄板焼き屋の店舗が入り、1階にはオーナーさんの事務所も入る、オフィス向けの賃貸となっている。

「私は宇都宮出身ですが、宇都宮では賃料が安く、土地から購入して不動産投資をするには、難しい立地だと考えていました。それでもオーナーさんや金融機関と打ち合わせを重ねながら、ほかにはない魅力的なモノを作ることで差別化できました」

住宅に囲まれた敷地から、不特定多数の人々が利用する建物を計画するにあたり、隣接する住宅への配慮もぬかりない。

「住宅街なのでセットバックも踏まえて、建物の角を削り、丸くして、4面どこから見ても住居のような形状にすることで、住宅街でも圧迫感を出さないような外観デザインにしました」

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2階にはテラスを設け、様々な使い方を想定した共用のフリースペースとした。

合理的に作ることで、コストダウンにつながる。
メンテナンス効率を考えたコンクリートとガラスだけの外観

賃貸住宅経営において、安定した収益を上げるためには、メンテナンス効率もよく考えて設計しなければならない。メンテナンスに手間やコストがかからないように、合理的に作るように心がけている。

例えば下の写真は、東京湾から300m程の距離に位置する賃貸住宅である。

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外観に金属の素材を利用しないことで塩害を防ぎ、かつ見た目も独創的なものになり、満室が続いている。

「強い潮風とそれに伴う塩害に対処すべく、鉄・ステンレスを用いず、コンクリートとガラスのみで作られた4枚の壁で住戸群をはさむように構成しました。外観に表れる素材の種類は極端に減り、打ち継ぎ目地を消すことで、独特の質感に仕上がっています」

このように賃貸住宅を作る際には、周辺の環境を見ながらその土地ならではの問題を解決しながらコンセプトをまとめていく。

キッチンも収納も、空間に合わせて作ることで
ほかの物件と大きく差別化できる

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特殊な敷地形状を最大限に活かした室内に合わせ、収納やキッチンも造作。スペースを有効利用できる。

上の写真は、三角形のキッチンスペースが印象的である。特殊な敷地形状を生かして、最大限に居室のスペースを活用している。

「敷地や斜線の関係で、限られた敷地を最大限に活用している関係で、市販のキッチン設備や収納を入れることが難しかったこともあり、キッチンスペースや収納、ベンチを作りました。コストも手間もかかりますが、長い目で見ると、使い勝手がよく、見た目のインパクトもあり、周辺の物件と大きく差別化できます」

ほかにも、広い畑を併設した「畑付き賃貸住宅」も手掛けている。

「川崎市高津区で、賃貸住宅の隣にオーナーさんの所有している柿畑があり、入居者のなかで希望者がいれば、柿畑を管理することができる賃貸住宅があります。柿はさほど手間がかからず、育てやすいため、畑の管理に慣れていない人にもおすすめです」

このように、どこか少し、尖った個性を持たせつつも、幅広い入居者に、嫌われないような住環境を作る。

そしてもう1つだけ、人気が落ちない賃貸住宅のコツとして、コロナ以後、家で過ごす時間が増えていることも踏まえ、「なるべく広く居住空間を確保すること」も大切だと添田氏は語った。

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一級建築士 添田 貴之氏。三重県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業、早稲田大学大学院理工学研究科(建築学)修了後、独立。2018年から東京都市大学非常勤講師も務める。

●取材協力:アーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社(ASJ)約3000人が登録する日本最大級の建築家ネットワーク。全国各地のスタジオや定期的に開催するイベントで、さまざまな建築家と出逢い、話し合える場所を提供している。

健美家編集部(協力:高橋洋子(たかはしようこ))

高橋洋子

https://yo-coo.wixsite.com/home

■ 主な経歴

暮らしのジャーナリスト。ファイナンシャルプランナー。
大学卒業後、情報誌などの編集を経てライターに。価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入した経験から、おトクなマネー情報の研究に目覚め、FP資格を取得。住宅、マネー関連の執筆活動を行う。

■ 主な著書

  • 『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)
  • 『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)
  • 『最新保険業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』(秀和システム)など

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