定期的に競売セミナーを開催し、日々、競売の相談を受けているドクターKである。今回、競売で公開されていた一棟マンションの競落事例をご紹介する。
今回紹介する物件は、地方にあり、築20年の、利回り30%の一棟アパートである。
インターネットに掲載されている一般流通の物件で、時々、利回り30%の物件が見つかる。しかし、これらの物件は、半分以上が空室な物件、または、築年数40年以上の一目でボロボロだとわかるアパートなど、何かしらの問題を抱えていることが多い。
今回、紹介するアパートは、築20年であり、まだまだ十分に稼働できるアパートである。また、4戸のうち、3戸が賃貸中であり、残りの1戸は所有者が住んでいる。
読者には、今回、紹介する物件を参考に、一般流通市場にある利回り30%の物件と競売市場の利回り30%の物件を見比べて、このような物件が競売市場にあるということをご理解頂けたらと思う。
1.物件概要
(1) 所在地
物件は北関東の市町村にある。この市町村は人口約5万人であり、今から数年前に市町村が合併してできた。市内には民間の空港が併設されている。近隣の地域状況は、農家や一般住宅が点在している。
(2) 物
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる