定期的に競売セミナーを開催し、日々、競売の相談を受けているドクターKである。今回、競売で公開されていたアパートの競売事例をご紹介する。
紹介する物件は、南関東の市町村にある一棟アパートである。裁判所から公開された資料では借地権の物件である。
借地権とは建物を建てるために地代を払い、他人から土地を借りる権利のことである。借地権の競売物件は人気がないため、入札件数が他の競売物件よりもすくない。ゆえに、落札金額も低くなる。
しかし、落札金額は低くなるが、定期的に地代の支払いが必要となり、契約時には更新料の支払いも必要である。そのため、地主との交渉も含め、注意が必要な物件である。
本物件について、立地は良好である。都内まで30分で通勤できる距離であり、最寄りの駅までは約1kmぐらいである。部屋の中を綺麗にクリーニングし、募集を行えば、賃貸契約まで辿りつけるだろう。
競売物件の中には、債務者が賃貸募集や賃貸管理を怠り、空室や部屋が汚い物件が多い。そのような物件に対して、どのくらいで落札されるのか?ご参考頂けたらと思う。
1.物件概要
(1) 所在地
物件の所在地は北関東の市町村にあり、人口は約370万人である
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