定期的に競売セミナーを開催し、日々、競売の相談を受けているドクターKである。今回、競売で公開されていた一棟マンションの競売事例をご紹介する。
紹介する物件は、北関東の一棟マンションである。裁判所から公開された資料では、築年数は約40年の築古であり、3階建ての一棟マンションである。
一般的に、競売物件の一棟マンション、アパートは大家が賃貸管理を怠り、空室が目立つ物件が多い。
しかし、今回紹介する物件は築古にも関わらず、賃貸中であり、家賃収入が月々27万円もある。理由は、新幹線も停止する最寄り駅から徒歩圏内であり、立地条件が良いことが影響している。
本物件が公表された際、裁判所が評価した評価金額(基準価格)は、440万円であり、かなり低い。もし、基準価格で落札することができたら、利回り50%以上という、かなり優良な物件になるが、そのようなことはなく、入札件数が多く、落札金額も高騰する。
落札結果は記事の中で紹介する。この物件を参考頂き、このような競売物件もあることを理解頂けたらと思う。
1.物件概要
(1) 所在地
物件がある市町村は、北関東の約66万人が住んでいる大規模な都市である。特徴は、御三家の一
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