オーナーが購入したのは一等地、南青山立地ながら、やや奥まった土地。しかも、住宅しか建たない土地である。住宅で貸す場合の相場は新築で坪単価1万8000円。それ以外では1万6000円程度というエリアだが、土地代、建設費を考えると、それでは利回りが低い。
オーナーに相談された「コンセプトのある賃貸物件を専門にコンサルタントを行う合同会社コンセプトエール」の久保田大介氏が出した答えはSOHO利用。
しかも、SOHOとしての使い勝手を徹底的に追及した設計などで建物全体の完成前に相場を上回る賃料で契約に至ったという。
住宅で坪2万円越えは無理、だとしたらオフィスだが……
冒頭で説明したように南青山は新築でも住宅の坪単価は1万8000円というエリアである。その他のエリアと比べると十分に高額な場所だが、土地代、建設費を考えると、その額では収支がいまひとつ。
「近くに立地する大手デベロッパーが手がける新築で1万9000円ですから、住宅で2万円オーバーを狙うのは無理。オフィスならば2万円以上、条件が良ければ2万3000~4000円の地域ですが、用途地域の関係でオフィスにはできない。そこで考えたのがSOHOという、働
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