このところ、利回り的に魅力のある物件が少ないせいか、現地を見ずに急いで購入するケースが増えている。だが、現地に行ってみなければ分からない情報も多く、それが投資の成否を左右することもある。最近の失敗例をご紹介しよう。
■周囲には競合多数の上に建物は傾いていた
埼玉県で比較的築浅のアパートを購入したAさん。購入後に、駅から歩いて10数分はかかる現地に行ってみると、周辺には似たようなアパートが複数棟。どうやら相続対策でアパートを建てたものの空室が埋まらず、手放すことになったようである。
駅から遠い、そもそもニーズが少ない場所に競合が多数あるわけで、Aさんはその時点で「しまった!」と思ったそうである。
しかも、現地への道すがらに建設現場がいくつもある。今後、Aさんの物件より駅に近い場所に、どんどん新築が建つのである。遠い、古い物件がどれだけ不利になるかは言うまでもない。
管理を委託するつもりの、管理会社の担当者と室内を点検していると、その担当者から「Aさん、この建物、傾いています」。
Aさんは全室空室だったものの、安かったからと購入を決めたのだが、傾いていたために全室出て行ったのだとすると、前所有者はそれ
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