地震、豪雨など自然災害が相次いでいる。中にはハザードマップで危険が指摘されていたにも関わらず、被災した例もある。では、何を見れば良いか。ポイントは情報を重ねることである。
一般にはハザードマップを見ておけば大丈夫と思われているようだが、ハザードマップには2点、大きな弱点がある。
ひとつは被害想定はある一定の前提によっていること。その前提が外れた場合、前提を上回る災害の場合などにはハザードマップは役に立たない。
もうひとつはハザードマップは面で危険性を表示しているという点がある。50mあるいは100mメッシュで危険度を表示する場合、全体のうち、10%ほどの場所に危険があったとしても全体としては安全と表示される可能性が高い。
ところが、その10%がたとえば川跡で、幅2mでその地域を横断していたとしよう。その上に建物が載っていたとしたらどうだろう。特に一戸建て、小規模なアパートのような建物であった場合にはそれだけでも十分傾く可能性がある。
実際、東日本大震災ではいくつかそうした事例があった。たとえば、ハザードマップでは安全とされていた我孫子市布佐では利根川の洪水で生じた堀が埋め立てられて宅地になってお
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