自宅と合算して個人の床面積を倍増するデュアルライフ(二地域居住)は暮らし方を大きく変える。海外に目を転じると、ニューヨークやワシントンD.C.などアメリカ北東部に住む人が冬場の寒さが厳しい季節に暖かいフロリダに南下する。
金銭的に余裕のある人たちが季節によって拠点を移す例である。米国では、住宅減税として2軒目までの借入金利息を所得控除できるなど、税制面から二地域居住を支援。
ロシアでは昔からダーチャと呼ばれる別荘があり、丸太などを材料に定期借地に建てた別荘は一般労働者階級でも保有している人がめずらしくない。過去の食料危機にあっては、そのダーチャで野菜などを作り、ピクルスにして食べたりして食料危機を乗り切ったことがあったと振り返る人も‥‥‥。
一方の日本にあっても、最近は週末に非日常を味わい自分をリセットして都会に戻る、といった二地域居住が注目を浴びるようになってきている。定年近い男性は、東京23区内に7000万円で購入した戸建て住宅があるものの、そのローンもほぼ完済間近であることから好きな釣りが楽しめるように伊豆に築古の戸建て住宅を購入した。
二地域居住が進展することで増加の一途を辿る空き家問
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる