
東京都八王子市のアパートの階段が崩落し、50代の女性が2mの高さから転落。その数日後亡くなった。
事故の原因は踊り場と2階をつなぐ鉄製階段の部分。通路とのつなぎ目が腐食していたことがわかっている。
アパートの外付けの階段に木材を使用することは建築基準法で原則、禁止されている。しかも接続部分は2本の釘が使われており、そこから腐食が進んでいた。
設計、施工、検査、管理のどこかの段階で対応し、事故を未然に防ぐことができたのではないだろうか。
そこで今回は、株式会社さくら事務所に所属する住宅診断士、田村啓さんに、アパート経営で起こりがちなトラブルと、その対応について聞いた。
「住宅診断士として収益物件と実需住宅の両方を現場で見ていますが、多くの場合、収益物件は品質、スペックという点で実需住宅に劣ります。
これは利回りを重視した結果であり、地場の業者だけでなく、大手ディベロッパーの収益物件でも同じような傾向があります。
まだ表面化していないだけでリスクを抱えた収益物件が、他にもたくさんあるかもしれな
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