全国古家再生推進協議会(全古協)の空き家再生投資をご紹介する連載最終回は空き家投資が目指すものについて。不動産に投資することによって収益を得ることはもちろんだが、最終的に目指すものは自立だと一般社団法人全国古家再生推進協議会の大熊重之理事長。投資家はもちろん、関わる人達、地域も自立できることの意味を考えていきたい。
会社に依存する生き方からの脱出
全古協を通じて空き家に投資している人のうちにはビジネスマンも多い。大熊氏は全古協を立ち上げた時、そういう人達の経済的な自立、精神的な自立をひとつ、テーマとして考えていたという。
「かつて会社勤務は安定した、雇用が生涯保証されるものでした。今でもそうした会社はありますが、全体としてみると以前よりも不安定さが増していることは否めません。特に近年は変化が激しく、大きな会社であれば大丈夫かといえばそうでもありません。業種によっては景気の影響をもろに受け、大手といえども大変な状況に陥ることもあり、それによって収入が激減することもありえます。
また、会社が安定していても子育て、介護などの事情で働き方を変えなくてはいけない状況もしばしば出来するようになりました。そ
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