夜になり周囲が静かになると、ポンプ室の稼働音が響いたり、他の部屋の居住者の生活音が響いてきたりすることは、誰もが経験しているだろう。以前”居住者からのクレームでよくある、マンションの「あの嫌な臭い」。一挙解決Q&A”(昨年11月18日当ニュース既報)で話を伺った(有)環境設備コンサルタントの山本廣資さんに聞くと、「マンションの騒音にはさまざまな要因がある」という。
マンションは24時間365日使われ、個々の生活パターンがずれているため、他の建物よりも騒音トラブルが発生しやすい。
“音”自体、感じ方に個人差があり、また一度気になると減音対策をしたとしても効果を感じられないことから、解決まで長引くケースもあるようだ。
■設備関連の騒音はさまざま
マンションの騒音トラブルの要素は、@騒音源、A暗騒音、B人―の3つある。人による騒音トラブルは生活の仕方によるが、騒音の感じ方に個人差が大きいのが問題である。マンションの設備については騒音源が限られるため、計画段階で防止策が講じられる。それでもたまに設計・工事上のうっかりミスや使い方による騒音が発生することがある。
設備関係が原因となる「騒音源」は、
1.設備機
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