賃貸借契約には連帯保証人はつきもので、家賃保証会社がスタンダードになったのは、この15年ほどだろうか。それ以前の契約は、お身内の連帯保証人が緊急連絡先の要素も兼ねてほとんど存在したはずだ。
そもそも賃貸トラブルは滞納だけではない。それ以外にも音の問題や、素行が悪い、夜逃げした、クレーマー等々これでもかと言うほどある。そんな時に頼りになるのは、連帯保証人だ。万が一裁判となれば連帯保証人も被告なので、その辺りをやんわり伝えて追い込んでいくと「すぐ本人に言います! 退去させます!」と対応してくれたものだ。
私が受託する案件も、連帯保証人がいる場合には、早期解決することが圧倒的に多い。そのため人間関係で繋がっている連帯保証人は、手続きをする代理人からしても貴重であることは間違いないのだ。
連帯保証人はお身内ではなく第三者だった
家賃4万円。千葉のはずれにある木造アパートの滞納が始まった。この金額で支払いが滞りがちになると、かなり経済的に苦しい状況なのだろう。滞納者は40代後半の独身男性。この年齢でこの家賃が払えないとなると、今までどのような人生を歩んできたのか想像に難くない。
不思議なことに、この賃貸借
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