たくさんの高齢者の賃借人と関わってきたが、高齢になると大きくは2つのパターンに分けられる。ひとつは穏やかな子どもに戻っていったような可愛い高齢者。
もうひとつのグループは、攻撃的で人を寄せつけず、いつも怒りを抱えているタイプ。もちろんこの2つ以外にもタイプはあるのだろうが、少なくとも私が出会った高齢の賃借人は、このグルーピングだった。
今回の滞納者は後者タイプ。家賃保証会社からの交渉履歴を見ると、かなり担当者とトラブルがあるようだった。その場に私はいなかったので事の判断はできないが、少なくともかなり怒鳴り散らすタイプということが分かる。
重い気持ちで内容証明郵便を送ってみると、すぐに賃借人は受領。緊急事態宣言は解除になったものの、コロナが感染者数を伸ばしていた時期だったので、在宅していたのだろう。すぐに電話がかかってきた。
「お前はどんなことがあったのか分かってるのかー」
「滞納してるんじゃない。金はある。ただ保証会社の担当者が気に入らねぇんだ」
「裁判でもなんでもしてみろ」
「ばかやろう」
「アイツ(保証会社の担当者)がきちんと謝れば、それで済むんだよぉ〜」
私の耳の鼓膜が破れそうになるくらい、賃借人
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