私が出会う家主から「管理会社に任せているから」と言う言葉を聞くことがある。でも、果たしてそれでいいのだろうか。
もちろん何も起こらなければ、結果オーライ。ただ今一度考えて欲しい。月々の数%の管理料で、自身よりも第三者が物件を愛してくれるだろうか。
そこまで求めるのは、酷な話である。管理会社の担当者も、皆このコロナ禍で頑張っている。その彼らを、何人の家主が労っているだろうか。人と会えば会うほど、感染のリスクを背負う。その矢面に当たっている担当者に、「ありがとう」と伝えているだろうか。
家主と管理会社は二人三脚。自身の財産を守れるのは、自分しかいない。当たり前なのだが、そこをもう一度考えて欲しいと思う出来事があった。
家主は認知症で成年被後見人に
友達の司法書士から賃貸トラブルの相談を受けた。彼女が後見人になっている認知症の家主の口座を確認したら、どうやら家賃が入っていないことが判明。どうしたらいいかという話だった。
色々と確認したら、やはり家賃は支払われていないようで、結局のところ明け渡しの手続きをしようと言うことになった。
同時に家主は自主管理だったので、家主の子供が、大手ハウスメーカーの管理会社に
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