コロナに翻弄されて1年ちょっと。これが原因での失業者が10万人を超えたと発表もあり、世界中かもしれないが、日本は経済的ダメージを受けている。
仕事を失った人、減給になった人、残業代が減り手取りが減った人、賞与がなくなった人、様々な形で苦しい状況は続いている。
家を失ってしまうと、そもそも求職活動にも支障が出てしまう。何とか住む場所を確保するために、国は給付金等の援助をしてきた。
その最たるものは、住居確保給付金ではないだろうか。家主側や管理会社側からすると、家賃は行政から直接支払われるし、「これでやれやれだ」と安心感を得たはずだ。ところがここで安心しきっていはいけない。
住居確保給付金からの滞納が、今まさに始まっている。
自分で払ったのは去年の6月が最後
明け渡しの手続の依頼を受けた。滞納額は4か月分の25万円弱。長期にわたっての滞納状況ではない、それが耳からの情報で判断した結論。しかし実際に交渉履歴を見てみると、唖然とした。
賃借人は住居確保給付金を受けており、実際に自分で家賃を払ったのは、要は昨年の6月が最後だったのだ。以降半年間、給付金として家賃が振り込まれていたのに過ぎない。この間、賃借人は
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