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5年間ずっと満室の賃貸マンションの秘密。満室は通過点、次に目指すは長期的家賃アップ

賃貸経営/まちづくり ニュース

最寄り駅の日暮里舎人ライナー江北から歩いて10分。東武伊勢崎線・大師線の西新井駅からなら20分近くはかかるだろうか。周辺はごく一般的な住宅街で商店街やスーパーがすぐ近くにあるというわけではない。

その意味でパルコカーサは利便性が優れて高い物件ではないが、5年前の竣工以来、満室状態が続いている。つい最近も5月末に空室が出たが、6月の半ばには新しい住民が入居というスピード。羨ましく思う人も少なくないはずだ。

細い路地も多い地域だけにパルコカーサのゆったりした敷地は人目を惹く
細い路地も多い地域だけにパルコカーサのゆったりした敷地は人目を惹く

この人気にはいくつかの理由がある。分かりやすいのは物件そのものの魅力だ。パルコカーサは元銭湯があった敷地にテラスハウスが6棟。基本はメゾネットで2戸が1棟になっており、1棟のみが変則的に賃貸部分が1戸分となっており、全11戸。

各戸の前に駐輪場があり、使い勝手が良い
各戸の前に駐輪場があり、使い勝手が良い

間取りは62.1m2〜70.38m2と広めの2LDKで南向き、2階に洗濯機置き場、1坪の乾燥機付き浴室、収納豊富、リビングに無垢の床材使用、無料Wi-Fi付き、住戸前に自転車置き場、敷地内に防犯カメラ3台設置などと使い勝手、安全などを考慮して作られている。

夏にはプールが置かれ、子ども達が水遊びに興じる。どこかの家の大人たちが立ち会ってくれるので安心だ
夏にはプールが置かれ、子ども達が水遊びに興じる。どこかの家の大人たちが立ち会ってくれるので安心だ

加えて、敷地の中央に緩やかにカーブする広い道が作られ、住戸の間にはベンチが置かれた中庭のような空間も。公園に住棟が点在するような贅沢さがあるのである。

それ以上に特徴的なのはコミュニティを重視する住宅であるという点。国土交通省が「住生活基本計画(全国計画)の見直しにあたっての主な論点(案)」という資料で「コミュニティ賃貸の例」として紹介しているほど、住民間、住民とオーナー、住民と地域間に良好なコミュニケーションが生まれているのである。

それはホームページトップの「こんな住まい手を求めています」という部分からも窺える。こんな文言だ。

他人の子供にも、自分の子供と同じように声がけができる人

地域コミュニティと家族の関係が、生活に潤いを与えてくれると考える人

自分の暮らしだけでなく地域や環境への取り組みにも広く関心を持てる人

この夏には新たなイベント、夕涼み会がスタート。一品持ち寄りで気軽に集まれる夏の夜のお楽しみだ
この夏には新たなイベント、夕涼み会がスタート。一品持ち寄りで気軽に集まれる夏の夜のお楽しみだ

その上で町内会への参加を呼びかけており、最初に入居した人の中には町内会の役員を引き受ける人が出るまでになっている。また、春の花見に始まり、年に何回かイベントが開かれているが、それも徐々に入居者主導という形に移行しつつあるとか。当初はオーナーの関与が大きかったものの、次第に自走できるコミュニティが生まれつつあるのだ。

物件そのもの、育ちつつあるコミュニティに加え、空室が出るとすぐに管理会社に客付依頼の挨拶に行くという熱心さなどが相まって人気が続いているわけだが、その先に目指すものがあるという。賃料アップだ。

そこで大事になってくるのは潜在顧客の顕在化である。簡単に言えば住んでみたいと思っている人たちのウェイティングリストをどう作るか。住みたい人が住戸の数以上にいれば賃料アップは可能になる。

これまで賃貸の客付は空室が出た時点から始まっていた。継続性はなく、その一時期に広告料などを投入。そこでせっかく複数の人が関心を持ってくれても、最終的にはそのうちの一人にしか部屋は貸せず、集めた入居希望者はそのまま霧散。それを霧散させない、満室、空室に関わらず、ずっと物件をアピールし続ける方法はないか。

残念ながら一般的な物件ポータルサイトでは難しい。空室が無くなれば掲載はおしまいだからだ。だが、自前のホームページやフェイスブックページ、あるいは最近増えてきている限られた物件のみを紹介するセレクト物件サイトであればできないことはない。

それらの方法を組み合わせ、模索しつつ、次の目標は築10年目に向けての賃料アップとオーナーの田口昌宏氏。築5年目の満室に甘んじず、次へ。経営者として目指すべきはこういう姿勢だろう。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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