■入居者間のみならず、ご近所とも付き合い
足立区、最も近い最寄り駅から徒歩8分、とびぬけて良いとはいえぬ立地にありながら、話題になっている賃貸住宅がある。パルコカーサと名付けられた、コミュニティを重視する物件である。
建設された土地にはもともと銭湯があった。昭和40年9月に、現在のパルコカーサのオーナー兄弟の父が開業したもので、当時は順番待ちがあるほど賑わったという。隣接する公園が銭湯の名を取ってたちばな公園と通称されるほど、地域の中心にあった銭湯でもある。
その後、銭湯の利用者が減少、建替えられたのが2015年春。広い敷地にメゾネットタイプの6棟がゆったりと並ぶ現地は建物、経営方針ともに特徴があり、特に経営方針が評価されている。
それはかつてこの地にあったご近所づきあいをきちんと継承するという考え方である。そのため、入居審査にあたっては近隣や地域に関心がある人、他人の子どもにも自分の子どもと同じように声を掛けられる人を良しとしたとか。また、町会への加入も必須要件とされている。
といっても、ただ「町会に入りなさい」では反発されてしまうだろうが、ここではオーナーサ
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