足場板をご存知だろうか。工事現場で組む足場に使われている杉の厚い板のことである。
日本全体で見ると最近では金属製が主流だが、伝統的に西日本では今も幅広く使われておいる。また、橋梁、高速道路などで使われる吊り足場では杉板を使うことが多いとか。神社仏閣でもよく使われるそうだ。
さて、この杉の足場板がリサイクルされ、内外装、インテリアなどに使われて人気を集めている。ムーブメントを生んだWOODPROの工場、ショップなどを広島県廿日市市に訪ねてきた。
杉足場板が広く使われ出したのは2008年頃から。同社が東京のデザインイベントに出店したのがその年で、同時にリーマンショックが起きた年でもある。経済状況の悪化で多くの建設現場では予算削減が行われ、そこで注目されたのが足場板だというのである。
「新しい床材で1㎡1万5000円のところを足場板にすると5000円、6000円
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる