東京都八王子市。1970年代以降に大学の郊外移転が相次いだ時期に学生を対象にしたワンルームマンション、アパートが大量に作られた地域である。近年、その大学のいくつかが都心回帰し始めていることは首都圏の投資家であればご存知だろう。
そのためもあり、八王子市では中古ワンルームが過剰な状態にある。専有面積でいえば18㎡から広くても20㎡ほど、最近ではあまり好まれないバス、トイレ、洗面所が一体になった3点ユニットの水回りを備えた物件が、極言すれば溢れている状況なのだ。
賃料は3万円~3万円5000円ほどで、今後、築年が古くなればさらに下がる可能性もある。しかし、賃料を下げ続けるだけでは経営に未来はない。
そんなワンルームを再生する妙手がキタノ式である。京王線北野駅から徒歩10分、坂の上にあるアパートキタノを所有者から託され、再生を手掛けるハンディハウスプロジェクトの加藤渓一氏が提唱するやり方だ。
といっても難しいことはない。壁、床を合板などでビス止め、DIY可、原状回復無し
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