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過去最多!学童保育の待機児童。 子育てママが空き家を活用し、学童保育をオープン

賃貸経営/空室対策 ニュース

共働き世帯が増え、保育園の待機児童が多いことは周知の通りだが、実は今、学童保育も待機児童が急増している。

学童保育とは、親が働いている小学生が放課後を過ごす場所のこと。学童保育は、市町村が運営するものだけでは不足していることから、民間の事業者によるものや、子育てママが、学童保育をゼロから始める事例もある。そこで、東京都大田区で空き家だった民家を利用して、学童保育を始めたケースを取材した。

大田区新蒲田で7月8日オープンする、いきちか学童クラブ
大田区新蒲田で7月8日オープンする、いきちか学童クラブ

■全学年で児童数増、前年比6万3240人増

学童保育は2015年に始まった新制度に基づいて、市町村などが運営するものが多い。全国学童保育連絡協議会の発表によると、新制度では4年生以上の高学年も利用できることになったことも影響し、利用者は2015年から年間5〜8万人も増加する事態に。

2018年の調査では前年比6万3240人増。それも1〜6年のすべての学年で増加。待機児童は現在1万6957人だが、学童の申込み方法は様々で、運営者や施設に直接申し込むものも多いため、もっと多いことが伺える。

筆者の周りですら、学童保育の待機児童が数名いる。「子供が小学3年生になって、今まで通っていた学童保育が、低学年の児童を優先することで、待機状態になった」というケースを耳にした。

■学童保育がないなら、いっそゼロから作ってみよう

6歳と3歳の男児を持つ子育てママである女性が、上のお子さんを通わせたい学童保育が近くにないことから、「いきちか学童クラブ」を大田区新蒲田で7月8日オープンする。「生きる力を育成すること」をモットーに、空き家だった民家を活用して学童保育を始める。

もともと教育関連業界で20年近く勤務し、教員免許を持つほど、教育に関する興味も知識もあった。学童保育に興味を持ったきっかけは、子供達が通った保育園での教育方針が素晴らしく、感銘を受けたことだ。

「子供達が通っていた保育園は私立の認可園で、プロジェクト型保育といって、子供達の興味から発展した体験を重視する教育スタイルでした。例えば、子供達が園庭に梅の実がなっているのに気づいた際には、梅はどう調理して食べるのかを調べるよう促したり、またキャンプに興味のある子がいれば、キャンプ雑誌を見せたり子供同士で話し合う機会を重ねた結果、子供達自身でテントを作り上げ、カレーを食べるキャンプ体験が実現しました。これは、文部科学省がこれからの学校で必要だと言っている『主体的・対話的で深い学び』でもあると思います」

小学生になっても、放課後の時間を使って様々な体験から自ら学ぶ力を育んでほしいと考えた。そうした理想の学びの場は、自分で作るしかないと一念発起。

そんなとき、近所で空き家が割安で借りられることに。それから半年間の準備期間を経て、学童保育のニーズが高まる夏休み前にオープンする運びになった。

民家の1階の和室2室、洋室1室、キッチンのスペースを使って、学童保育を行う。
民家の1階の和室2室、洋室1室、キッチンのスペースを使って、学童保育を行う。

■保育園よりも基準が厳しくなく、学童保育は始めやすい

省令基準では、学童保育の基礎的な単位である「支援の単位」は、「専用区画(子ども一人につき1.65 u以上の広さ)」と「専任職員(2人以上)」と「一定の規模の児童数(40 人以下)」であることが定められている。保育園ほど、基準が厳しくないため、学童保育を始めるハードルは、思ったほど高くない。

取材したいきちか学童クラブの場合、室内の広さから、最大で16名ほどを預かることができると推測される。

月額は週の利用回数に応じた5段階で設定されている。例えばおやつ付きで、週1回で月額1万3000円、週3回で2万5500円、週5回で4万円。別料金で夕食も付く。夕食は、迎えに来た保護者も食べることができる。これは仕事から帰って、慌ただしく調理をする共働き世帯にとって助かるサービスだ。

ここからは仮定の話ではあるが、仮に最大限に受け入れたとして、16名×週5回4万円=64万円。月に最大64万円の売上となる。
しかし、2名以上スタッフを確保しなければならず、夕食の提供時にはさらに人出がいる。1日9時間を2人だけで賄うとしても、時給1200円の場合、人件費だけで月に約44万円、家賃を仮に10万円として、食材費や水道光熱費などその他経費を10万円と仮定すると、経費を差し引いた利益は、ほとんどなくなってしまう。

「利益を追及するのではなく、非営利団体としました。そうすることで、子供の送迎をボランティアの方にお願いする際など、地域の協力が得やすくなると考えました」

■地域貢献になり、子供の成長に寄り添う楽しみも

学童保育の設備基準は、広さ以外に主立った規定はない。民家の場合、リフォームの必要なく、清掃だけでオープンできることも。
学童保育の設備基準は、広さ以外に主立った規定はない。民家の場合、リフォームの必要なく、清掃だけでオープンできることも。

放課後の支援を必要としている子供達にとっては、家で一人で過ごすよりも、学童クラブで、宿題をしたり、食事をしたり、様々な体験を共にすることで得られるものは、計り知れないほど大きな財産となる。サービスを提供する側も、子供達の成長に寄り添う楽しみがある。保護者にとっても、預けている時間は、安心して仕事をすることができ、宿題を見たり、夕食を作って子供に食べさせたりといった家事の負担も軽減できる。

社会貢献や地域貢献、生きがいとして、学童保育を始める意義は大きい。全国で不足している学童保育。空き家や空室を活用して、始めてみるのもいいかもしれない。

健美家編集部(協力:高橋洋子)

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