賃貸住宅業界では、満室稼働に向けてさまざまな取り組みがなされている。これまで避けられてきた一人住まいの高齢者、言葉が通じず生活習慣・文化も違う外国人の入居は、各種メディアで取り上げられるようにもなり、理解を示す大家や管理会社も増えているようだ。LGBTが部屋探しを気兼ねなく相談したり、入居の申し込みができる窓口を備える不動産仲介会社も登場している。
元メガバンク支店長で不動産投資家の菅井敏之氏は、「エッジの効いた特徴のある賃貸経営が欠かせない。高齢者や外国人、例えばネコ専用賃貸といった今後のマーケットをにらんだ需要が見込めるところの受け皿としての賃貸経営というところをもっと意識すべき。まったく無機質な賃貸住宅、なにもエッジが立っていない賃貸住宅に入居者が集まることはない」と指摘する。
こうした取り組みに加えて、この夏に新たな仕掛けを展開する会社が現れた。おしゃれな居住空間にこだわる単身者に照準を当てたもので、賃貸住宅に家具・インテリアを無料で提供するものだ。インテリアの専門家がコーディネートした有名ブランドのハイグレード家具を一式すべて無料で提供する。
家具・インテリアの製造・販売を手掛ける
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