コロナショックの影響で、住居系よりもテナント系物件を持つオーナーの方が、賃料減額要請や退去などの対応を迫られている数が多いのではないだろうか?そんな中、柔軟な対応でコロナ禍を乗り越えようとしている取り組みを紹介する。
大阪市内のテナントビル・オーナーAさんは、普通賃貸に加え、数年前から一部の部屋をレンタルルームとして運営している。理由は、駅から徒歩5分と立地は良いものの、築40年のRCビルでは普通賃貸が決まりづらくなってきたからだ。
20u〜40uの各レンタルルームは、たこ焼きパーティーや会議室、料理教室、エステなど幅広い用途で借りてもらっていた。
そして、コロナウイルス蔓延以前の昨年冬から、22uの部屋を「レンタル美容室」として貸し出す取り組みを始めた。
きっかけは、ビル内で美容室として普通賃貸してくれている美容師さんからの紹介だ。その方の先輩美容師Bさんは三重県で美容室を経営しながら、月3回ほど大阪でも出張美容室を運営していた。大阪の有名サロンに勤めていた頃の顧客が、今もBさんのところに通ってくれるからだ。面貸しサロン(シェア美容室などで鏡1面分を借りること)で、ホテルに宿泊しながら運営し
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