国内では新型コロナウイルスの感染拡大がなかなかおさまらず、緊急事態宣言の延長が決まった。長期にわたる自粛疲れの中、入居者が求める設備ニーズにも変化が生じている。今回は、そうした最中での全国での空室対策の新潮流について論じたい。
学生物件ではもはや常識となる「ネット無料」
この一年間のコロナ禍で、学生生活は様変わりした。
全国の大学が対面での授業の中止を余儀なくされ、2020年の新学期からは、多くの大学がオンライン授業となった。課外活動からクラスターが発生するという事も全国で起こり、キャンパスが閉鎖。
大学構内への立ち入りが禁止されるなど、キャンパスライフは激変した。後期からは対面授業も再開されたが、2021年の受験の最中から第3波。
親子の付き添い受験なども一切なくなり、コロナ感染リスクにおびえながら合格を勝ち取った学生の中には、「このままオンラインが続くなら、わざわざ部屋を探さなくてもいいか」と自宅にこもっている学生もいる。
当然、ネット回線が遅いと、オンライン授業どころではないし、その後の就職活動ですら、WEB説明会やオンライン面接となり、ネット環境の整備は必須となっている。
全国で2割強が「ネ
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